May22th

第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ A

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第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ A

Middle01 お昼時の工房 ScenePL:ハーヴェスト

「ここら辺は変わってねぇなぁ」
ハーヴェストは久々に帰ってきた街の様子を眺める。
炉の煙が立ち昇り、鉄を叩く音が響く、木材や石材を運ぶ人々やゴーレムたち。
ここは職人たちが汗を流し品物を作る工房地区だ。

ハーヴェスト:とりあえず工房地区から街を回っていこうかな。確か、工房にNPCいたよね。
GM:そうですね。工房地区に行くと一際大きな工場兼商店が見つかります。ここは炎鉄の職人”マグナス・ウォード”の鉄器工房です。
ハーヴェスト:「おぉ!ここら辺は変わらねぇな。親父*1生きてるか?」と扉を開けて工房へと入っていく。
職人の男(ノール):「なんだハーヴェストか」
ハーヴェスト:「はんっ、元気そうだな親父」
職人の男(GM):「はんっ、そう簡単にくたばってたまるか!!」と鎧甲冑を磨いていたネヴァーフの老人が振り返った。この店の店主、マグナス・ウォードです。
ハーヴェスト:「預けておいた俺の魔導剣もらいに来たぜ」*2

・・・・・・えっと、何それ聞いてないんですけど?まさかこんな所でキラーパスが飛んでくるとは……まっつん恐ろしい子!!魔導剣(アブストラクター)は古代遺産みたいなアイテムでガンスリンガーの魔導銃(キャリバー)よりも希少。一介の錬金術師、工房職人の手に負えるものではない。専門家といえば、街には大学を設定していたから、大学の研究機関へ。魔法と錬金の共同研究をしているところに持っていったことにしよう。錬金術教授は古参の学者だし、そういった知識もあってもおかしくないな。とりあえず、設定上の不具合もないし。大学への道筋を立てておくか……でも、ハーヴェストが大学へ行く予定はなかったなぁ。まぁ、でもいいか上手くいけばイルと出会えるかもしれない。あ、でもイルといきなり会っても接点ないから、お昼ってことにして冒険者の店へまずは向かわせて、やっぱりPC1のノールに接点をつくろう。よし、それじゃぁ、いっちょアドリブいってみますか!!(という脳内会議を約3秒)

マグナス(GM):「馬鹿言うんじゃねぇ。あんなものの修理なんて手に負えるかっ!あれなら学究地区の大学にまわしておいたわっ」
ハーヴェスト:「お、おれの魔導剣がぁ!?」
イル:たらい回し(笑)。
ノール:そんな大切なもの人に預けるなよ(笑)。

うん、みんな笑ってるけどね……そんな設定無いのよ?魔導剣(アブストラクター)なんて上級の上、称号クラスのアイテムですよ。しかも過去の遺産みたいなアイテムだからほいほいと錬金術師が扱える代物じゃねぇ~んですよ!

ハーヴェスト:確かに!う~ん、じゃぁ大学の方に行かないとかなぁ。
GM:さて工房もそろそろお昼時なので、職人たちが手を止めて昼食に向かおうと出てきますよ。
ハーヴェスト:何?どうしよう……!?何も考えてなかった!
GM:(何も考えずに無茶振りしおったのかこの子はっ)じゃあ、適当に職人たちが声をかけてくるよ。

「おぉ、ハーヴェストじゃねぇか」
ハーヴェストと同じくらいの年齢だろうか、特徴的な髪形をした男が片手を挙げる。
「久しぶりだな」
ハーヴェストも片手を挙げ、そして相手の手を打ちあいハイタッチ。久しぶりの再開を祝う儀式のようなものだ。
やがて白髪交じりの職人たちも集まり、帰郷した息子を見るような目で話しかけてくる。
「今回は長かったじゃねぇか、どこ行ってたんだ」
「お、新しい錬金銃だな」
「ちょっとその銃いじらせろよ」
と、途端ににぎやかになる。
「ちょと、北の方にな。だが、まぁここが一番だな」
ハーヴェストも久しぶりに会う街の人々に笑顔を向ける。
「はっはぁ~、違いねぇや」
職人たちは口をそろえて笑う。

イル:なんかここまでの会話でハーヴェストの顔が広いっていうのがわかるなぁ。てか、このままNPC全員に声かける勢いだ(笑)。
ハーヴェスト:あぁ、確かに!
GM:まぁ、10年くらい前から住んでる冒険者って感じの設定だし、一応街の人々との交流はあってもおかしくはないねぇ。どこまで知り合いにするかは、まぁプレーヤーの要望とこちらのNPC設定で決まりますが。
ハーヴェスト:はい。わかりました~。

「あぁ、ハーヴェストさん帰ってたんですか」
若い職人たちもハーヴェストの周りにやってくる。
「お前たちか、久しぶりだな」
ハーヴェストは片手を軽く挙げて若い職人たちに合図を送る。あちこち汚れ粗野な見た目だが、人懐っこい笑顔を向けている職人たちにハーヴェストも笑顔になる。
「そうだ、なんか、旅の話聞かせてくださいよ。俺たちこれから昼飯食いにいくんで」
若い職人たちとともにハーヴェストは食事をしに出かけたのだった。

 

Middle02 お昼時の白羽亭 ScenePL:ノール


稲光の白羽亭は冒険者の店だが、食事の上手さや店主の雰囲気から一般の人々も足を運ぶほどであった。昼どきになると、工房地区の職人たちや商業地区の商人たちも昼食を食べにやってくるのだ。

ノール:OPの続きで、シーニャさんと談笑したりしてます。
GM:はーい。ノールが冒険者の店で昼食をとっていると、どんどんお客さんが入ってきますよ。
ハーヴェスト:「お~い、シーニャ姉さんも元気してたか?」と登場。
シーニャ(GM):「あら、ハーヴェストくん帰ってきていたのね」
ハーヴェスト:「あぁ、つかの間の休息だけどな」と席に座る。「それにシーニャ姉さんの飯美味いからな!帰って来たくもなるぜ」
シーニャ(GM):「あらあら、嬉しいこと言ってくれるわね」と、注文に一品追加してくれますよ。
ハーヴェスト:あははは、良かった良かった。さて、それで席に着いた隣に神官服の少女が座っていて欲しい*3んですが(笑)。
ノール:「シーニャさん、この人だれ?」と聞きましょう。
ハーヴェスト:「おや、嬢ちゃんはじめて見る顔だな」
ノール:「なんか怖い顔してるね」
ハーヴェスト:えっ、ズガーンとショックを受けます(笑)。
イル:あれ、結構ナイーブなんだハーヴェスト。てか気にしてたのか顔。
GM:すると、一緒に来ていた職人たちが「ははは、怖がられてやんの!」と大笑いします。
ハーヴェスト:「うるせぇよ!!」
イル:見た目以上に怖がられやすいのか。

ノールの顔見知りの職人がからかうように言う。
「ノールちゃん、こいつはハーヴェストって言ってな。渡り鳥みたいな冒険者なんだよ」
ハーヴェストは決まり悪そうな顔をして、エールジョッキを飲み干す。
「へぇ、冒険者だったんだ」
ノールは怖いと思ったハーヴェストの顔を見る。
片方の瞳に浮かぶ不思議な模様、浅黒い肌と修羅場を越えてきた者特有の雰囲気。
しかし、街の人々との何気ない会話には優しさが込められている。
「ハーヴェストだ……よろしくな嬢ちゃん」
ぎこちない表情で差し出してきた手に、ノールは思わず噴出した。
「わたしも冒険者よ。ノールって呼んで」

ノール:あえて神官とは言わずに冒険者と名乗る
GM:それがノールのポリシーみたいなもんだね。
ハーヴェスト:じゃぁ、冒険者という認識で。とりあえず飯をバクバク食う。
ノール:「で、シーニャさんとはどんな関係?」
ハーヴェスト:「ま、深い関係でな」
職人(イル):「深くもねぇだろっ」と言ってハーヴェストの頭を叩きます(笑)。
シーニャ(GM):「あらあら」

Middle03 お昼時の神殿 ScenePL:イルミナル

イル:じゃぁ、僕もお昼やりたいです(一同笑)。
GM:わかりました。場面は神殿でいいかな。
イル:はい。じゃぁ、幼馴染がお弁当を持ってきて一緒に食べます。ちなみに、一日交代でお弁当を作ってきています。
ハーヴェスト:な、なんという……爆発しろっ!!(一同笑)
GM:まぁ、ラシュリィは家庭的ですよ。兄弟の面倒も見てますし。
イル:それに、イル的には弁当は一度に作ったほうが経済的だしと……。
ハーヴェスト:べ、別にあんたのために作ってるんじゃないんだから、ただ効率的なだけなんだから!(一同笑)
イル:いや両親同士が仲いいんだよ。それに今はイルは一人暮らしだしな。
ハーヴェスト:どんな言い訳をしても、神殿内ではザワザワしちゃうよ!
イル:……あ~、そうか。周りから見ると、優等生で彼女もいるように見えるのか。
GM:そだねぇ。「また、イルの奴!」「お、幼馴染の美少女の愛妻弁当だと!」「あたしのイルくんなのに!」「くっ!爆発しろ!!」
ハーヴェスト:影から爆殺しようと狙っているんですね。分かります。
イル:おい!お前ら神官だろ!爆殺ってお前ら実はニンジャかよ!!(一同笑)
ノール:あ……アエマ神殿大丈夫か?*4

今日のお弁当当番はラシュリィである。
ラシュリィは聖印の刻まれた白い手袋をした手で、お弁当の蓋を開ける。
真っ赤なルビーのようなトマトと青々したレタスのサラダ。ラシュリィの実家の畑でとれたものだ。
他にも沢山のおかずが入っていて、さりげなくイルミナルの好きなメニューが多くなっている。
二人は手を合わせ、主への感謝の祈りを上げる。
ラシュリィはこの祈りを上げているイルミナルの姿を見ると安心する。それは子供の頃の仕草と一緒だからだ。
イルミナルは冷徹だなどと周りから誤解されがちだが、ラシュリィは今も昔も変わらないと信じている。
「ど、どうかな?お口にあうといいんだけど」
ラシュリィの問いかけに、イルは「……ん」と一言だけ答える。ラシュリィはその一言に表情を綻ばせる。
「あ、そうそう、今日受け付けでこんなことがあったの……」
ラシュリィは上機嫌で話続ける。
イルはそれを静かに聞きながら食事をする。

イル:基本的にはイルはしゃべらないので、ラシュリィの話を聞く感じでいます。
GM: それがいつもの光景なんだね。
ラシュリィ(GM):「ねぇ……イルくん、マージナルの森に第二調査のために入るって聞いたけど」
イル:「……ん」と一言返しますが、そういえば表向きの内容しか知らないんだよな。
ラシュリィ:「この間の調査では問題なかったけど、マージナルの森では何があるか分からないから気をつけてね」
ノール:あ、マージナルの森って結構やばいんだっけ?(資料を確認中)
ハーヴェスト:とある冒険者が一月かかっても踏破できなかったって……。
イル:「危ないことは知っているさ」と、ラシュリィの心配はよそに箸をおきます。
ノール:ラシュリィの気持ちは一方通行だなぁ。
イル:まぁ、そういう事には無頓着なキャラなんで。
ハーヴェスト:くー、ひどいなぁイルくんは。
GM:もどかしいのがお約束(一同笑)。
ハーヴェスト:そういえばさ……今流れている曲だけどさ。*5
一同:ん?このBGMがどうしたの?
ハーヴェスト:いや、ぶっさん(GM)がPC1をやったセッションでもさ、彼氏NPCとお弁当食べてるシーンで流れてた。
一同:あ~!(爆笑)
イル:うわ、確かにそうだ!BGMタイトル:お弁当!
ノール:良く覚えてたねまっつん!
GM:気がつかなかった!(恥ずかしさのあまり顔をふさいで床に寝そべる)
ハーヴェスト:あの時、屋上で彼氏NPCとイチャラブしてたよね。ほら、たしか……。
GM:やめて~、GMのライフはもうゼロよ~っ!
ノール:GMが倒れたからシーン閉じようか。
イル:そうだな。

食事を終えたイルミナルはいつもの無表情で言い切った。
「だが、失敗する気は微塵もない」
「うん、分かってる」
イルミナルの横顔を見てラシュリィはうなずく。
そして、心の中で続ける。
( イルくんのこと信じてるもの……。 )

 


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