Oct20th

第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ E

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第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ E

Middle08 少女は思いを秘める ScenePL:イル

神殿 冒険者依頼受付所
冒険者とはもとを辿ると神殿から遺跡探索を依頼されていた使徒(ヘラルド)である。
そのため、冒険者の証であるメダルを得るには神殿の厳正な審査が必要となり、認可された冒険者は各地の神殿でその仕事を請けることができる。
多くの仕事は神殿を仲介し冒険者へと依頼される。

 

神殿冒険者受付にてラシュリィは書類整理に追われていた。
「あ~、やんなる。やってもやっても書類が減らないわよ!」
ラシュリィの隣に座っていた先輩神官が天井を仰ぐ。
「今日は依頼も多かったから、仕方ないわ。はい、これ追加」
別の先輩神官が新しい書類を持ってきた。
「あの、私もう終わりますから、手伝いますよ」
ラシュリィは二人に声を掛ける。
「本当っ!助かる~」
「もぅ、先輩が後輩に助けてもらってどうするのよっ」
それを聞いて受付内の全員が笑ったのだった。
受付に一人の少年がやってきたのはそんな時だった。

 

「すまない、ラシュリィに取り次いでもらえるか?」
聞きなれた声に、ラシュリィはすぐに振り向いた。

イル:ラシュリィに会いに受付まで来ました。「ラシュリィ、少し時間作れるか?」と話かける。
ラシュリィ(GM):「えっ、もももも勿論だよイル君」と顔を赤くしながら答えます。
ノール:これは勘違いするよ~。
ハーヴェスト:でも忙しかったんじゃ?
GM:すると、受付の仲間たちが「ラシュリィ、あとは任せて」とサムズアップする(一同笑)。
イル:受付ではラシュリィ応援体制なのかっ!!(笑)
GM:いまいち押しの弱いラシュリィのことを応援するようなムードになりました。
イル:「ラシュリィにちょっと聞きたいんだが、フォルナージュの花って知っているか?」
ラシュリィ(GM):「えっ、ももももも勿論知ってるよイル君!!」と表情を明るくして答えます。
ノール:だから、また勘違いさせてるよっ!(一同爆笑)
ハーヴェスト:ラシュリィ喜んでるよ~。
イル:「最近、街で流行っているそうなんだがどうしてか知っているか?」
ハーヴェスト:ちょっ、何て答えずらい。
ラシュリィ(GM):「……あ。」今度は落ち込みますよ。こう、フォルナージュの花の話が出たからもしかしたら貰えるのかとか期待しちゃいましたが、噂の事を知らないということならその線はないなぁって。
ノール:めちゃくちゃ、テンション下がったよ~!
GM:でも、ここでラシュリィは一応、フォルナージュの花が流行っている理由を教えてくれますよ。
イル:「なるほどな……花自体が偽者である可能性も調査するべきか……」と小声でつぶやきながら考え事をします。
GM:その隣で、ラシュリィはフォルナージュの花を買いに行こうかと思ってたけれど、別の方法にしようとか思っています。
ハーヴェスト:あ、確かに噂を知らないイルに渡しても意味なかった!(笑)
イル:「ところで、ラシュリィはフォルナージュの花の実物を見たことがあるのか?」と聞きたいな。
ラシュリィ(GM):「うん。ひょうたん屋さんで見たよ。あ、あと……」と言うことで、【感知】判定に成功したらラシュリィが何か思い出すかもしれません。

pc2-check03.png

イル:【感知】判定は……9だ。ちょっと足りないか?
ラシュリィ(GM):「確か大神官様のどなたか宛てに届いていたのだけど」と、忙しかったのでうろ覚えといった感じに答えます。
ノール:大神官?
イル:ほぉ~、ここに来て新しい関係者が出てきたか?
イル:「そうか、ありがとう」とラシュリィに言って、イルはその場をあとにします。


立ち去るイルミナルの後ろ姿を見ながらラシュリィは思う。
(私、あの花に頼らないでもイルくんに思いを伝えられるようになろう。いつかきっと……)
少女はその胸に密かな想いを強くした。

 

GM:次は誰がやる?
ノール:どうしよっかなぁ。イルがラシュリィにあってなければ、「イルが花を探している」って伝えたのにな。
GM:これ以上は蛇足になるという判断ですね。(一同笑)
ノール:ハーヴェストは魔導剣探しつづける?
ハーヴェスト:そうだなぁ……どうしたらいいんだろ、そろそろオチをつけておきたい。
GM:(ようやくその√が無い事に気がついたか…)それなら、エンディング以降にその話は持っていく事にしようか。
ハーヴェスト:あ、いいの?じゃぁそうしちゃおう。
GM:ハーヴェスト自体は、魔導剣についての解答はもう得てていいんだよな。そのチャンスが実はもうあったし。
ハーヴェスト:えぇ?ん~、それなら先に花を採る仕事を片付けなきゃなって感じで……あ、お茶ありがとうございます(イルPLへお礼)。
alpha2(イルPL)くんが皆のコップにお茶を入れてくれたので休憩。

Middle09 女たちは思いを語る ScenePL:ハーヴェスト

ハーヴェスト:なんかまだ行ってない地区とかいっちゃおうかと思います。
イル:ぶらり街歩き(笑)。
ハーヴェスト:ん~、明日マージナルの森に行くってことで装備の補填をしに行きたいです。
イル:おぉ、装備品を整えるとか熟練冒険者っぽい立ち回りだな。
ハーヴェスト:ということで商業地区へ行こうかと。
GM:はーい。商業地区でのお買い物ですね。
ハーヴェスト:「いつも通りの賑やかさだな……お、ここの店変わったか」などと言いながら歩いて、夕日が綺麗な港へ着きます
GM:……は?
ハーヴェスト:夕焼けが綺麗な港へ着きます
ノール:なんで港?
ハーヴェスト:アベックとかいそう……爆発しろっ!
イル:また爆発しろとか言ってるけど、そうそう都合よく……。
GM:あ、正解ですよハーヴェスト。
一同:居た!!(笑)

アミティレイン貿易港
二つの運河が交わるボトルガードの河港で、今日も物資の運搬や遊覧船などで賑わっている。

あたりは赤い夕日の光が流れる水に反射しキラキラと輝き、情緒ある雰囲気を作っている。
そんな港にハスキーボイスな女性の声がする。
アミティ、これを君に!」
東方風の衣服をまとう女性の手にはフォルナージュの花が握られていた。
ありがとうレイン」
花を贈られたフィルボルの女性は嬉しそうにそれを受け取る。
私からも、レイン」
フィルボルの女性もフォルナージュの花を贈る。

ノール:お~、良い雰囲気……あれ、女同士?
ハーヴェスト:あれ、おかしくないか?なぁ、おかしくないか!?
イル:これ設定してあったのか?それともGMのアドリブか?

(アミティとレインの関係は設定通りですよ。夕日の港ってのはアドリブですが)

ハーヴェスト:どっちだぁ~!!というか俺、この場面でどうしたら!?
ノール:ガン見するか、スルーして立ち去るかだと思うよ。
ハーヴェスト:「……ひ、久しぶりだな」
ノール:話に加わったぁ!!
イル:ここはスルーだろ!!空気読めハーヴェスト!
ハーヴェスト:え、いやだって、とりあえず知り合いロールをしておこうかと。
一同:まだ知り合いNPCを増やすのかよっ!!(笑)

「綺麗な花ね」
アミティが微笑む。
「あぁ、だが君のほうが美しい」
レインがアミティの腰に手を回して言う。
「あなたもよレイン。あなたもこの燃えるような夕焼けよりも情熱的だわ」

GM:と、アミティレイン貿易社の”パルルティ・レイン”と”アミティ”が二人だけの世界を作ってます。勿論、ハーヴェストの声は聞いてません。
ハーヴェスト:「レインもアミティもいつも通りか……」と頭をかきながら近づいていきます。
イル:いつも通りなのかよっ!?*1
アミティ(GM):「あら、ハーヴェストじゃない?」
ハーヴェスト:「よっ」と手を挙げて挨拶する。
レイン(GM):「無粋な奴め、空気を読めん男だな」と見下すようにして言います。
ハーヴェスト:「なっ、レイン!てめぇ、ちょっとばかし背丈がでかいからって、見下すんじゃねぇよっ」と顔馴染みな演出を。
GM:そんな感じでじゃれあいつつ。えっと、錬魔弾だったっけ?
ハーヴェスト:あぁ、そうそう。
GM:じゃぁ、問題なく買い物はできたことにしていいですよ。アミティが「いつものね」って言って手配してくれます
ハーヴェスト:了解。 「……そういえばお前らが持っていた花、流行ってるんだってな」
ノール:あ、忘れてなかったんだ花のこと。
ハーヴェスト:忘れてない!忘れてないよ!ちゃんと、最初っから話を振ろうと思ってたからね!
レイン(GM):「なんだ、お前も知っていたのか……案外、ミーハーな男だな」*2
ハーヴェスト:「お前に言われたくないっ……いや、街中で噂を聞くからな」
GM:すると、アミティがレインに目配せする。そして、何かを感じ取ったのかレインが酒瓶を取り出して言う。「そうか、ついにお前にもそういう相手が出来たか~、よっし呑もう!今夜は宴会だ!!」
ハーヴェスト:「なっ!違う違う!」ってか酒盛りかよ!
ノール:これで二日酔いで明日の判定にペナルティが!
イル:余計なこと言うな~っ!!このGMならやりかねないんだから!!
GM:じゃぁ、期待に応えて判定を……。
ハーヴェスト:するなーっ!(一同笑)

GM:さて、レインの一族、パルルティ氏族は酒飲みという設定なんだよ。
ハーヴェスト:あ~、もしかしてここに来ても有用な情報はなかったかぁ。とりあえず、二人に近況でも聞いておくか。
GM:そうだねぇ。すると、レインが草原の運河を通る船が最近、何度か妖魔に襲われているという話をしてくれるね。
イル:妖魔だと?これは敵に繋がる情報じゃないか?
レイン(GM):「しばらく妖魔に襲われてなかったんだがなぁ。この間も積荷をやられた」と言って、杯の酒を仰ぐ。
ハーヴェスト:「そうか、確かに旅先で少し物騒な噂も聞くしな……」(←適当言ってますが、概ね間違いではない)
GM:アミティがハーヴェストの杯にも酒を注ぎます。
ハーヴェスト:「それで、何か対策は立てているのか?」
レイン(GM):「あぁ、うちの奴ら*3と一応は冒険者を護衛につけるようにはしているんだがな」
ハーヴェスト:フォルナージュの花が魔除けにもなるって言いたいけど、そう言えばその情報は掴んでいなかった
イル:そうなんだよねぇ。このパーティー情報の共有がされてないからなぁ。
ノール:むしろこのまま共有されないでいいんじゃないかと思っている。
GM:うん、このままの方が楽しいよね(一同笑)
ハーヴェスト:「ま、何かあれば俺も手を貸すぜ」とか言っておきます。
GM:ということで、夜も更けていきます。

Middle10 青年も思いを秘める ScenePL:ノール

ノール:さて、私の番なんだけど。実はハーヴェストよりもどうしようもない理由で農耕地区へ行こうかと。
ハーヴェスト:どうしようもないっ?(笑)
ノール:その、……明日のおやつを買おうかと
イル:ガビーン!緊張感無い!!
ハーヴェスト:遠足気分だよ、この子!!
GM:はーい。いいですよ。 (わ~い、ノールが来たよ!とGMは待ってましたとばかりに構える)
ノール:冒険にでかけられるからウキウキしちゃって。
ハーヴェスト:イルとノールの温度差が激しい(一同笑)。
ノール:というわけで、ヘイウッド菓子店へ行きます。このお店も行きつけにしたい。
GM:若いパティシエの”アール・ヘイウッド”が経営するヘイウッド菓子店だね。
アール(ハーヴェスト):「いらっしゃい……あ、ノールちゃん」みたいな?

(GM:ま、まっつん(ハーヴェストPL)が楽しみにしていた第一声とった~!)

 

アール(GM):「今日はどうしたんだいノールちゃん」 (←すごく声色を優しくして)
ハーヴェスト:何、この雰囲気?
ノール:そういえばこの人、恥ずかしがりやなんだったけ(資料確認中)。
イル:どれどれ……菓子屋は。

ヘイウッド菓子店
若いパティシエ”アール・ヘイウッド”が営む菓子店。
その店のお菓子は農耕地区にある牧場や農園でじか栽培した素材を使って作られている。
領主にも認められるほどの美味しさだが、庶民にも手が届くくらいの価格で店は賑わっている。
アールはヴァーナ(兎族)とのハーフだが身長も高く顔立ちもいい。それもあってか特に女性に人気。

ノール:「ヘイウッドさん、ヘイウッドさん!明日、冒険に行くの!」
アール(GM):「へぇ、どこまでいくんだい?」
ノール:「フォルナージュの花を採りにマージナルの森に行くの」
アール(GM):「あれ?ひょうたん屋さんで買えるって聞いたけど」
ノール:「それがね、在庫がなくなっちゃったんだって。それでおアケさんが花を採ってきてって依頼を出したんだよ」
アール(GM):「そうだったのか。がんばってねノールちゃん」
ノール:「うん。それで、明日食べるお菓子が欲しいなって」と笑顔で言います。
アール(GM):「わかったよ……ところで、ノールちゃんはその花を誰かにあげるの?」と少し言いよどむような感じで聞きます。
ノール:「うん、あげたい人がいるんだ」と誰かはいいませんが。
アール(GM):「そ、そうなんだ……」ノールの返答にちょっと心境が複雑ですが。
ノール:PLは気がついたが、ノールは気がつかない!!(超いい笑顔で)
ハーヴェスト:あぁ~!!ここでもすれ違い!
GM:さて、アールはとても忙しそうにしていますが嫌な顔もせずにノールと話をしています。
ノール:あ、忙しかったの? 「もしかして、アールさんすごく忙しかった?」
アール(GM):「実はね、ノールちゃんも知ってると思うけどシーニャさんの誕生日があるじゃないか。そのケーキを頼まれていてね」
ノール:「はっ、シーニャさん!!」
ハーヴェスト:あ~、確かにそんな話出てたね。
ノール:ヘイウッドさんのケーキってもしかして、シーニャさんに内緒で作ってるとか?
アール(GM):「あ、これはシーニャさんには秘密だよ」と言います。ちなみに誕生日に大きなケーキをサプライズで渡そうって話になってます。
ノール:「そうだったんだ!実は私もフォルナージュの花を渡してびっくりさせようと思ってたの」
アール(GM):「あぁ、そうだったんだ」と何かを安心したように。
ノール:「シーニャさんがあの花好きって聞いたから」
アール(GM):「そうだね。あの花は綺麗だものね」
ノール:「アールさん、アールさん、一緒にシーニャさんの誕生日パーティー盛り上げましょ!」
アール(GM):「あぁ、もちろんだとも!」と笑顔で強力を申しいれます。
ノール:「わーい!流石、ヘイウッドさんは話がわかる~」
GM:さて、こんな所かな。

二人の会話は穏やかに幕をとじるかと思ったのですが、次にくるノールの一言でちょっとGMが驚くことに

ノール:「あ、ヘイウッドさん、ヘイウッドさん、フォルナージュの花の生えてそうなところって知ってます?」と聞きます。アールって菜園とかやってるなら植物のこととか知ってそうだし。
ハーヴェスト:おぉう、いやぁ流石にそれは無理じゃ。
GM:う……、アールは知ってる。(GM用の設定資料を見て唸る)
ノール:何?あたりだった?
ハーヴェスト:珍しいな、今まで全部情報をイルまかせにしてたのに!よく気がついたな。
ノール:いや、思いつきだった。
GM:くぅ、アールはマージナルの森の中でフォルナージュの花が咲いている場所を知っているよ。
イル:え、ビンゴ!?
GM:アールが知っているとか今回の話では絶対使うこと無いと思ってたのにね。でも、伝承知識で【知力】判定をしてもらって明かす情報には制限をかけるからね。

pc1-check02.png

ノール:はーい。≪ミュトスノウリッジ≫と、ここでフェイトも使う!達成値は18です!
GM:お、高いね。アールは、マージナルの森の中にある「知られざる英雄の像が建つ花園」の事を話してくれます。
ノール:それってもしかして?
イル:お?雷撃の猛将の伝承か?
GM:あー、違うんだ。雷撃のは猛将はもっとポピュラーで、グランアイン神殿の前の公園にでかいのが建てられている。
ノール:知られてない方があるのか。
GM:あまり知られていないね。ダナン信者の一部と、長く生きてきた者なら知っているかもしれない。
ハーヴェスト:そんなのあったっけ?
GM:えっとですね。「盾の英雄と氷銀の乙女」という伝承ですよ。とりあえず資料を見てください。

「盾の英雄と氷銀の乙女」
500年以上前に魔族の侵攻から街を救った神官と女剣士の伝説。名前も残されておらず、知るのは一部の長命種とダナン信者くらい。

ハーヴェスト:あぁ、これか!
ノール:「その像がどうしたの?」とアールに聞きますよ。
アール(GM):「うん、その像の周りにフォルナージュの花が咲く花園があるんだ」と、教えてくれます。アールが知る限りでは、そこが一番安全にフォルナージュの花を採取できる場所ですね。
ノール:ヘイウッドさん良い人だ。
GM:ちなみに、アールが教えてくれた場所は扉から入るよりも、抜け道を使って通った方が早いということも教えてくれますよ。
ノール:あ、ありがとう。これ知らなかったら、普通に扉から入ってたわ。
ハーヴェスト:うわぁ、それは重要な情報!
ノール:じゃぁ、ヘイウッドにお礼を言う。あとたくさん採ってきたら一つあげようかな。
GM:それはアールは喜ぶね。
ノール:じゃぁ、買ったお菓子を持った手を振って元気に退場する。
イル:お、お菓子!お菓子が砕ける!
GM:一応、クッキーとかある程度強度のあるお菓子にしておこうか(笑)。
ノール:ちゃんと仕舞います(笑)。

「そこに行けば見つかるのね!ありがとうヘイウッドさん」
ノールはお菓子を受け取ると、いつものポーチにしまう。
そして、元気よく店を出て行く。
「いえいえ、気を付けていってきてください」
アール・ヘイウッドは笑顔で送り出す。
「たくさん採ってきたらヘイウッドさんにもあげるね~!」
扉を開けて振り返ったノールも笑顔で答える。
その言葉に、心が弾むアール・ヘイウッドであった。


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