Aug15th

第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ F

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第一話「すれちがいフォルナージュ」ミドルフェイズ F

Middle11 一日の終わりに ScenePL:イル

イル:さて、抜け道の情報を得た後で大変申し訳ないんですが。
一同:ん?
イル:GMには伝わっているみたいですが、とりあえずやっちゃいます。
GM:ドワイトに報告のため神殿へ行くんだよね。
イル:そうです。ということでノックして、ドアの前から声を掛ける。


コンコンッ
ドアを叩くノックの乾いた音が、暗くなった廊下に響く。
「イルミナルです」
ドアの前から部屋の中にいる相手に声をかける。
「入りたまえ」
中から年輩の男性声がする。
「失礼します」
イルミナルが中に入る。
部屋の主、ドワイト・ハンプルトンは仕事の手を休め、来客者を迎える。
机には書類の束が積まれていた。

イル:「報告したい事が二点あります。まず一点目は……」と、昼間のゴーレム暴走事故について簡潔に述べていきます。そして、事件の被害状況や補修にともなう賠償費用などをまとめた報告書を提出します。
ハーヴェスト:ちょっと、優秀すぎるだろイルくん!!(笑)
イル:「次に二点目ですが、”神殿”の管理下であるマージナルの森への進入口とは別に、違法な進入経路をひょうたん屋の主人、従業員が使用しているようです」と、報告しちゃいますよ!
ハーヴェスト:イルくん酷いっ!てか、あ~そういうことだったの!!さっき謝ってたのは!
GM:ドワイトは「……頭痛の種がまた増えた」とつぶやきながらもイルの報告書を受け取りますよ。
イル:ちなみにGM、イルミナルか神殿経由で土木関連に強いコネってあります?
GM:ん?
イル:いや、やりたいのはひょうたん屋にばれずに可及的速やかに抜け道を塞いでしまいたい
ハーヴェスト:ちょっ!おいいいい!
ノール:ぎゃー、やめて!
GM:イルが思い当たるのは、ゴヴァノン神殿かなぁ。ネヴァーフや錬金術師の信徒が多いので、そのつながりで建築関連の組織や石壁職人とかとつながりがあるかも。ついでに言えば、ゴーレム暴走事故に関してもゴヴァノン神殿に管理責任があるから丁度いいかもしれないね。
イル:じゃぁ、ゴヴァノン神殿へ抜け道を塞ぐように手配してもらおう。ゴーレム暴走の失態を取り返したいならば、今晩中に工事をするようにと働きかけてもらおう。
GM:なるほど、そういうことをドワイトに進言しておくんだね。報告を受けてドワイトは「わかった。ご苦労だったな」と言います。
イル:「それでは、失礼します」と言って立ち去ります……やちゃったっ(テヘっ)!
ハーヴェスト:やっちゃったじゃねぇー!!
ノール:これ、ノールが抜け道つかっちゃったらイルどうするの?
イル:いや、使っちゃったら仕方ない。PL的にはそれでも良いと思ってるし、それに普通の経路を通っても平気だろうと思うよ。
GM:うん、まぁどちらでもいいね。(←このどちらでもいいね。には幾つかの意味を含んでいるのだが、それはまた後で語ろう)
ハーヴェスト:ここに来て、イルが邪魔をするとはっ!!
イル:お前らだって情報収集とか怠ってたじゃーん!(一同笑)

GM:さて、ドワイトの部屋から出たイルミナルが廊下を歩いていくと、少し離れた場所で口論をしているような声が聞こえてきます。
イル:まぁ、イルとしては規律の乱れにつながりそうなので、放っておけないですね。
GM:さて、イルミナルがそばによると気がつくのですが、口論をしているのは高位の神官です。一人はグランアイン大神官”ニコラス・ウィクリフ”で、もう一人はダグデモア大神官”ユージーン・クィン”です。
ノール:大神官さま何してんのっ!!(笑)
ハーヴェスト:っていうか初登場のNPC居るよ!!
イル:コレガタブンアレダヨナ(棒)。
ハーヴェスト:ん?
GM:ニヤニヤ。
イル:フォルナージュの花を持ってたって大神官と、プロポーズがどうとか言い争ってるってことだろう。
GM:正解っ!
ハーヴェスト:あたりかよっ!
GM:イルミナルに気がついた二人は、言い争うのをやめて背を向けて分かれます。
ハーヴェスト:ヴァサァァってマントを翻して歩いていくんですね。わかります。
イル:大神官はこれやらなきゃ駄目だよな。なんかお約束。
GM:ニックはやるけど、ユージーンのほうはもっと軽やかに、マントが翻るとともに琴の音でも鳴り響くような感じですよ。ダグモデアは芸能や音楽の神様なんでね。
イル:大神官、オーラもってるなぁ!!(一同笑)
ハーヴェスト:何この無駄演出!!
GM:ユージーンはナイスミドルな美形中年って感じですかね。
ノール:きゃ~、ユージーン様とか言われるタイプか。
ハーヴェスト:くっ、こいつも爆発しろっ!
イル:お前、今日は本当に爆発しろしか言ってないだろ!!(一同笑)
GM:イルミナルの方に歩いてきたニコラスは、一度立ち止まって君に「例の件頼んだぞ」と耳打ちすると、ヴァサァァっとマントを翻して去って行きます。
ハーヴェスト:またヴァサァァってやってる!マント翻し過ぎだよっ!

Middle12 一日の終わりに ScenePL:ハーヴェスト

ハーヴェスト:さて、そろそろ水竜の間に戻ろうかと思ったけどどうしようかな。エンディングでもいいしなぁ。
イル:それじゃぁ、まだ行っていないところに行くか?
ノール:がんばって(笑)。
イル:えっと、農業地区に行って、商業にも行った?
ハーヴェスト:行った。レインとアミティが居たところだし。
イル:工房にも行ったし、神殿は僕たち行ったか、あと領主の庭園にも行ったし……。
ハーヴェスト:領主の館には行ってないけど。
イル:領主とも知り合いなん?
ハーヴェスト:えっと……それは。
イル:今まで歩き回ったところでは、ハーヴェストだいぶ名が知られてたようだけど。
ハーヴェスト:う~ん。(GMと目配せ)
GM:領主はめったに人に会わないよ。資料を見てもらいましょうか、領主は政治などは街議会と秘書官に任せていてめったに人前に姿を現さないという設定になっています。なので、領主の館に行っても会える確率は限りなくゼロですね。
ハーヴェスト:そういや、そうだったね。
ノール:そういや、ハーヴェストってこの街に帰ってきたばかりだよね。久しぶりに友人に会いに行くとか、自分の家に行くとかは?
イル:ハーヴェストに実家とかあるん?
ハーヴェスト:いや~、どうだろ実家はないかなぁ。でも仮住まいなら。
GM:そうだね。ハーヴェストが住んでいるのは住居区のはずれにある東方風の長屋です。
イル:あ、ハーヴェストが仮住まいにいくなら、そのまま休息して明日に備えるとかってシーンになるのかな?
ハーヴェスト:あぁ、うん。それでいいかも!
GM:ハーヴェストが足を踏み入れたのは東方風の長屋です。木造建築のぶっちゃけ時代劇とかでみるあれです。良い建物になると瓦屋根になっていたりもしますが、まぁそれは一部。西洋風の建物の多いエリンディルには珍しい光景かもしれませんね。
イル:おぉ、面白いな。
ハーヴェスト:オリエンタルだね。
GM:通りの隅には、小さな社や石灯籠などもあります。ハーヴェストが歩いていくと、竹箒で通りを掃く少女がいます。
ハーヴェスト:「ひさしぶりだな」って声をかける。
イル:やっぱ知り合いだらけだっ!
ノール:しょうがないさ、ここ住処だし(笑)。
GM:少女は振り返えります。赤と白の東方風のいでたちですね。
ハーヴェスト:巫女!?
GM:振り返った拍子に、少女の長く美しい黒髪がふわりと浮きます。そしてハーヴェストを見ると嬉しそうに微笑んで言います。「おかえりなさい、ハーヴェストさん」
ハーヴェスト:だいぶ描写細かいよっ!?


赤い袴の少女が振り返る。
その美しい黒髪が月明かりに照らされると、黒い真珠のように輝く。
「おかえりなさい、ハーヴェストさん」
この長屋の管理人。
海と嵐のを司るリアール、東方名ではスサノオと呼ばれる神の巫女”タマオ・ヤサカ”は微笑んだ。
「ハーヴェスト?」 「ハーヴェスト!」 「ハーヴェスト、カエッテキタ?」 「キタ!」
無数の小さな声がタマオの肩のあたりから発せられた。
そこには小さな亜精霊たち*1がいた。
タマオが邪気を祓った清浄な空間に集まってきていたのだ。

ハーヴェスト:「また、しばらくよろしくな」と言って、タマオの頭を軽くポンポンとします。
GM:タマオはくすぐったそうにしながら微笑みます。ちなみにタマオは東方から移住した神祇官の家系で、エリンディルでは割と珍しいリアール神を奉る神社*2に仕えています。
イル:シュライン(shrine)ってことか。
ハーヴェスト:「何か変わったことはないか?」
GM:タマオは精霊たちをあやしながら、近況を伝えますね。
ハーヴェスト:じゃぁ、自分の部屋へ行って話そう。
GM:しばらく留守にしていたのに、部屋の中は綺麗に掃除されていますよ。
ハーヴェスト:これはぁ!!「まさか、タマオが掃除してくれていたのか?」
タマオ(GM):「えぇ、いつハーヴェストさんが帰ってきてもいいように」
イル:おぃ……なんだよ。お前も爆発しろっ!(一同大爆笑)
ハーヴェスト:「ありがとな、今度何かお返ししなきゃなぁ……あぁ、そういえば明日、巷で人気のを採りにいくんだ」
タマオ(GM):「なんですか?」と首をかしげる。
ハーヴェスト:「あれ、知らないのか」
ノール:流行には疎い子だった。
GM:そうだね、神社の仕事やら長屋の管理で忙しくしているのと、もともと流行廃りには無関心な性質のようですよ。
ハーヴェスト:「そうか、まぁいい。もし、その花が多く採れたら持ってきてやるよ」
GM:タマオは嬉しそうに「ありがとうございます。楽しみです」と言います。理由は分からずとも花を貰うのは嬉しいようです。
ハーヴェスト:やっぱり女の子だもんね。よ~し、やる気出てきた!(笑)


「せっかくだからお茶でも飲んでいくか?」
ひさしぶりの畳に座りハーヴェストは言った。
「はい」
タマオは一言答えると、戸棚から急須と湯のみを取り出す。
どうやら、タマオが用意したもののようだ。
ハーヴェストは、これは本当に何か返してやらんとなぁと思うのだった。

Middle13 一日の終わりに ScenePL:ノール

ノール:さて、私はニコラスに会いに行こうかな。まぁ、帰りついでに寄っていく感じですけど。
ハーヴェスト:ついでかよ(笑)
イル:ノールはノックもせずに部屋に入りそうだよな。
GM:あ、ニコラスは外で素振りしている最中ですよ。日々の鍛錬を欠かさないのが、彼の強さの秘訣でもある。
ノール:あ、なるほど。

ブォォオオンっ
空を切る風の音が響く。
神殿の広場でニコラスは今夜も日課の素振り稽古をしていた。

ハーヴェスト:もう、素振りの音からして違ぇ!
イル:持ってるねぇ、大神官!
ノール:ん~、団長って呼ぶか。「団長!今日も精が出ますね」
ニコラス(GM):「おぉ、君か!!」と素振りをしながらも声を掛けてきます。
イル:なんかこの二人仲良さそう
ノール:「良かったら、素振りが終わったらお菓子でもいかがです?」
ニコラス(GM):「おっ、またヘイウッドの所のか!」
ノール:「ですよ、ですよ~!またヘイウッドさんが美味しいお菓子作ってくれたんです」
ニコラス(GM):「ほぉ、それは楽しみだ」と、素振りを終えてニコラスがやってきます。
イル:まさかの甘党
ハーヴェスト:新しいっ!?
ニコラス(GM):「すまんが、少し姉上の分も貰って良いだろうか?」
イル:「いいですよ!!沢山ありますし……沢山といえば、明日イルと森に行く際にも食べようと思っているんですよ」
ニコラス(GM):「うむ。そうであったな」
ノール:「実は明日、イルの護衛のついでにフォルナージュの花を採ってこようと思っているんです」と言う。
ニコラス(GM):「なっ!?」と咽こみますよ。
ノール:「どうかしましたか団長?」
ニコラス(GM):「いや、なんでもない。なんでもないぞ」
ノール:「実は、ひょうたん屋のおアケさんから依頼を受けちゃいまして、それにあげたい人もいるんです」と言います。
ニコラス(GM):「そうか、君ももう年頃だしな。はっはっは」と勝手に解釈しちゃいます。
ノール:「そうなんですよ。はっはっはっは」と一緒になって笑います。
ハーヴェスト:深い。
GM:なんか、二人で腕組みして仁王立ちしながら笑ってそうだよね。
ノール:あ、ノールは天然で「団長はフォルナージュの花の事知ってたんですね」と聞きます。
GM:ニコラスは「……それくらい私くらいになれば当たり前の知識だ」とか言いますね。まぁ、女性の信徒とかから話を聞いただけですけどね。厳つい感じですが案外、気さくな性格なので女性とも普通に話していますよ。
ノール:「さすが団長」と感心します。
イル:こいつも愛され体質だろ。まだまだ出番あるな。
ノール:あ~、さすがに何か有益な情報とかないかな。一応、団長にもフォルナージュの花の咲いている場所に心当たりないか聞いてみようかな。
GM:じゃぁ、ニコラスは入り口から入る経路を教えてくれますよ。結構、大変な道のりです。
ノール:えっと、それだとヘイウッドさんの話と団長の話をくらべて、やっぱり抜け道を通った方がいいと思いました(笑)。
イル:くっ、阻止しないと!キャラクター的には!!(笑)
ノール:そういえば、敵の情報とか得られる?
GM:森の中の敵は色々といるから、一概には言えないけど植物系と動物系のエネミーが多いという話はしてくれますよ。
ノール:「森の中の敵には物理攻撃は効くでしょうか!?」
ニコラス(GM):「気合で殴れっ!!神の使徒である我らの拳に殴れぬものはないっ!」
ノール:「ですよねーっ!!」

ハーヴェスト:駄目だこいつら!!ただ殴りたいだけだーっ!!
イル:最後は気合だーっ!!
ノール:じゃぁ、気合でなんとかなると思い込みました!!
イル:こいつらウマが合いすぎだろ。
ノール:と言うことで、敵の詳しい情報とかは聞かずに帰ります!(キリッ)
イル:情報収集やめて帰ったーっ!?


元気良く去っていったノールの背を眺めて、ニコラスはすがすがしい気持ちになった。
「フェアノール・ダスティンくんか……」
手元には、二つのお菓子の袋がにぎられていた。

ハーヴェスト:さて、これで次の日になって森だね。
イル:やりきった感はあるな。なんか、もう終わりでもいいくらいに。
GM:まぁ実際、一話だけじゃなくて二話以降のために準備したフラグも立てているからねぇ。
ノール:かなり街中歩き回ったしね。
GM:よーしじゃぁ次は森への突入シーンだ!


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