Dec07th

第二話「ままならないハンプティ・ダンプティ」ミドルフェイズA

Top / AR2E-BG02ma

第二話「ままならないハンプティ・ダンプティ」ミドルフェイズA

第二話ミドルフェイズB→

Middle01 冒険者への一歩です ScenePlayer:ノール、オウカ、ハーヴェスト

GM:では、ノールたちは神殿の冒険者依頼受付にやってきましたよ。
ノール:よし、それじゃぁオウカをラシュリィさんの所に連れて行こう。冒険者登録しないとだし。「ラシュリィさ~ん」
GM:すると神殿受付でラシュリィはウサ耳の男と話をしています。
イル:ウサ耳の男?
ハーヴェスト:はじめて見る人か?
GM:知っていると思います。
イル:ヘイウッドさんですね。
GM:そう。アール・ヘイウッドです。
ノール:お菓子屋さんだよ。
ハーヴェスト:あぁ!
オウカ:ほぅ。
イル:あの残念というか悲しい運命を背負っている(笑)。
ノール:ざ、残念!?
GM:残念じゃないよ~。まぁ、悲しい運命背負ってるかもしれないけど……。
ノール:てへっ。ノールは気が付いてませんから。
ハーヴェスト:悲恋。確かにそれは悲しいな……。
ノール:今回も悲しませる事になるなぁ、なんたってオウカを連れているわけだし。
GM:あ、あぁ!(気が付いた)
ノール:「あ、ヘイウッドさ~ん、ヘイウッドさーん」
GM:ヘイウッドが「おや、ノールちゃん」と振り返ります。
ノール:「えへへ、聞いてください。この人、今度一緒に冒険する仲間になったんです」とオウカを紹介する(一同笑)。
ハーヴェスト:くっ、まさかイケメン(♀)を紹介するとは。
オウカ:見た目、イケメン……?(笑)
GM:ヘイウッドは一瞬、表情を曇らせますが、すぐに普段の笑顔に戻りますよ。
ノール:「この人、すごく強くて、妖魔に襲われてたハーヴェストたちを助けてくれたんだって」とテンション高めで話すよ。
GM:ヘイウッド「み、見ない顔の人だね。旅の人かい?」
オウカ:「最近、街にきたばかりでな。拙者はオウカ・ウヅキと申す。よろしく頼む」と、イケメンオーラ(♀)を出したい(笑)。
イル:まぁ、ヘイウッドも負けずにイケメンなはずだが。
ノール:やや、幸が薄そうなイケメン。
オウカ:あ、そうなの?
ハーヴェスト:そうそう、美男子。
ノール:でも、この時点で女だってわかっちゃえば面白いのかもね。
オウカ:ふむ、変装を見破られるか判定対決するか?
GM:では、ヘイウッドが気が付くかだね。【感知】判定で対決しようか。
オウカ:……9だ。
GM:(ころころ)……ふむ、ではヘイウッドはオウカと握手をした時に、おやっ? と気が付きます。しかし、そこでは何も言わずにいますね。
ハーヴェスト:あれ、ヘイウッド出来る子だった?*1
オウカ:くっ、こいつにもバレたのか。
ノール:ノールも気が付いているから、他の人がオウカを男扱いしているという事を理解できないって感じかな。だから、ハーヴェストが女だったのかって気が付いたら怒るよ。
オウカ:あぁ、良いね。
ハーヴェスト:なんとっ!(笑)
ノール:とりあえず、自分からオウカが女って発言はしません。皆、分かっていると思っているって事で。
GM:面白いね。シーニャさんも、ヘイウッドも特にその事は話しませんから安心を。
オウカ:いざとなったら≪バッシュ≫を叩き込むまである。
ハーヴェスト:死んじゃうよっ!
GM:ちなみに、ヘイウッドがなぜラシュリィと話していたかというと……。
ノール:あっ! そうだ、なんで?
GM:ヘイウッドは神殿に依頼を頼みにきたところです。
ノール:えっ、そうだったの?
GM:ラシュリィは「ノールちゃん」と声をかけてきます。
ノール:「なんですか?」
GM:ラシュリィ「この間のギルド仮登録のままで、受理されてないのよ。だから本登録を早めにお願いね」
ノール:えっ、受理されてないんですか!
イル:この申請書、イルはチェックしてなかったな。
ハーヴェスト:きっとそうだな。チェックしてたら完璧なはず(笑)。
GM:書類に不備があったんだよ。年齢書き間違えとか、印鑑押す場所違ってたりね。
ノール:って!? 合鍵かよっ!?*2 「……そっか、書類返ってきちゃったんだ」
オウカ:「おい、ハーヴェストどういう事だ? ここで冒険者になれるんじゃなかったのか? なんだ書類不備って」と、問い詰めよう(笑)。
ハーヴェスト:やっ、これは違うんだ。本当にPLにはどうしようもない(笑)。
GM:まぁ、そんなわけでラシュリィが「本登録用に書類は書き直して置いたから、内容が間違っていないか確認してね」と言って申請書を渡します。
一同:この娘、出来るっ!!
オウカ:超出来る子だけど、これだとノールが全然成長しねぇ!
ノール:「わー、凄い。流石はラシュリィさん!」
イル:ノールは「じゃぁ、あと判子だけだね。えーいっ!」って安易に捺しそう。
一同:うん、うん。。
ノール:「あ、ここにオウカさんの名前追加したいです!」とラシュリィさんに言わないとだ!
オウカ:ギルドに参加するのは、別にやぶさかではない。
GM:ラシュリィ「えっと、あなたはもう使徒(ヘラルド)の資格を持っているのかしら?」
オウカ:ん? そう言えばまだだったか。ということで頭の上に「?」を浮かべよう。
ノール:詳しいこと説明せずに連れてきちゃったんだね。
オウカ:うむ。なんかついていけば良いみたいな話しだったし。ギルドも入れてくれるっていうから来たら、書類不備とか言われた(笑)。
イル:なんだか初日からプロジェクトに不安を覚えるような。
ノール:ですよね(笑)。
GM:ラシュリィ「使徒になるには試験が必要です」と説明をしてくれるよ。
オウカ:では、拙者は何をすれば?
GM:ラシュリィは「それじゃぁ……」と、ヘイウッドが持ってきた依頼を解決することを試験にします。
オウカ:分かった。
イル:プチミッションって感じですか。
GM:それで、ノールちゃん。あなた一応神官なのでね。試験官としてオウカが冒険者に相応しいか見極めてもらおうと思います。
オウカ:一応(笑)。
ハーヴェスト:厳しいっ。
GM:あ、今のはGM発言ですから、ラシュリィが言ったんじゃないよ!
ノール:一応でいいですよ(笑)。「よーし、私に任せてっ! オウカが冒険者に相応しいかきっちり判定してあげる」
イル:なんて不安な試験官(笑)。
オウカ:ちょっと申し訳無さそうにしながら、冒険者になるのは中々難しいのだなぁと思っています。
ハーヴェスト:「そういや、試験なんてあったんだなぁ」と、昔を思い出します。
イル:ハーヴェストは大分前になるんだろうなぁ。この冒険者のメダルとるの、こんなに大変だったんだなぁとか思い出すよねきっと。
ハーヴェスト:そうそう。
ノール:まぁ、ハーヴェストを助けたって話を聞いているから、実力的には全然問題ないんだろうと思っています。
ハーヴェスト:だな。ところで、依頼っていうのはどんな事なんだ?
GM:本題がまだでしたね。ヘイウッドが話した依頼はこんな感じです。

依頼名:卵泥棒を捕まえろ!
依頼主:アール・ヘイウッド
内容:最近、夜中に鶏小屋に入って卵を盗む輩が現われている。卵不足でケーキなどのお菓子作りに支障が出ている。なんとかして欲しい。

ノール:それは一大事ねっ!
ハーヴェスト:今すぐにでも飛び出しそうなノールを抑えて、「話はまだ終わりじゃないぞ」と言う。
イル:場所わかってます?
ノール:分からないや。
オウカ:卵泥棒を捕まえろ……か。
イル:僕は居ないけど頑張ってくれ。
ハーヴェスト:本当だ。
GM:ラシュリィ的には、ちょっと心配だから後でイルに話をしてもいいけど。
ノール:ん、まぁいいんじゃないかな。別行動でも。
イル:そうですね。こちらも平行して研究室の視察がある事ですし。
GM:あと、このミッション解決以外にも、気軽に街の中のシーンを作っていいから。
ハーヴェスト:街の中を案内するシーンとかしていいんだ。
GM:そういうこと、自由に行動していいよ。
ノール:というか、ノールとハーヴェストに自由とかいうと……。
オウカ:嫌な予感しかしない(笑)。
GM:ちゃんとミッションはクリアしたほうがいいよ。クリアしないとオウカが冒険者になれないから。
オウカ:そうだよ! 俺、冒険者になりに来たんだよ!
ノール:よーし、じゃぁ。依頼解決してオウカを冒険者にしよう! そしてギルドを本結成だ!
一同:おーっ!

Middle02 コディコス大学錬金術研究室 ScenePlayer:イル

GM:ここからは情報収集などを進めて行きたいと思います。
一同:はーい。
ハーヴェスト:情報収集は苦手だ~*3
オウカ:拙者もだ~。脳筋だからなぁ。
ノール:てか、シーフ? シーフは苦手じゃないよね。
ハーヴェスト:えっ、あ~そうだ。俺シーフだった。
GM:そういうわけで、誰から行きましょうか。
イル:僕から行こうか。
GM:イルミナルは学究地区のコディコス大学へとやってきた所です。
イル:早速、錬金術研究室に向いますが、途中でマーヴィン に絡まれます。
ノール:来たマーヴィン!(一同笑)
GM:マーヴィンをご指名か。
オウカ:マーヴィンって?
イル:イルミナルの旧友です。
ノール:頭はいいんだけど、いっつもこんな事をしゃべっているの。(マーヴィンのキャラ紹介の紙を指差す)

「大変だイル!俺は新しい大発見をしてしまった!水の精霊だけじゃなく、風の精霊も美少女だったんだ!!」

オウカ:アタマワルイんじゃないかコレ(一同笑)。
GM:マーヴィンは「俺の気のせいか。お前の背後に眼鏡娘の美少女が居るように見えるんだが!?」と。
イル:「用件はそれだけか……」と通り過ぎる。
オウカ:マーヴィン「おいおいおい、ちょっと待ってくれよ!」
GM:マーヴィン「俺を置いていこうだんんて、お前冷てぇな~」
イル:あ~、いるいるこういうギャルゲの友人枠の奴!(笑)
GM:マーヴィン「俺達、親友だろっ! 後ろのお嬢さんを紹介してくれよ!」
イル:あー、マーヴィンとメイヤーは面識ないのか。
GM:そうだね。面識は無いなぁ。メイヤーは「この方は?」と訝しげにマーヴィンを見ますよ。
イル:「すみません、アイツとは目を合わせないでください」(一同笑)
オウカ:マーヴィン「おぃ、連れねぇ事言うなよ~」
GM:メイヤー「あ、あの、なんだかずっとついて来るんですけど」
イル:「知らない人です」
オウカ:マーヴィン「おぉぉいっ」
ノール:いぬいさん、早速、マーヴィンに順応しましたね。
オウカ:うん。マーヴィンみたいな奴は考えなくてもできるからな(笑)。


 そんな感じにマーヴィンの一方通行な話を聞きながら、歩いていくイルミナルたち。
 コディコス大学の構内を通り、錬金術研究室のある研究棟へと向かう。

イル:マーヴィンがついて来る? まぁ無視して錬金術研究室まで行こうと思うけど。
GM:大丈夫、そのままマーヴィンもついていくから。
オウカ:きっと、ずっとしゃべり続けているんだろうな。
イル:邪魔……(一同笑)。
GM:では、錬金術研究室に着きました。
イル:ノックをしてから入ります。
GM:「どうぞ」と声を掛けられ、イルたちが中に入ると女子学生たちが居ます。
ハーヴェスト:あれ、ここ俺が行った所? 女子学生たち雑誌とか持ってるでしょ。
GM:そうそう。
イル:また、別の新しい噂とか話していそうですね。
GM:女子学生たちは「ねぇねぇ、この占い見た~」「今月アタシ恋愛運最高だって!」とか話してます。
イル:女子学生「知ってる、知ってる! ゴーレム占い*4でしょっ! 凄い当るって~」
ハーヴェスト:そりゃ、こんなゆるい研究室じゃ、ゴーレムの暴走も已む無しか。
ノール:ゴ……ゴーレム占いって(笑)。


 雑誌片手に女学生たちはしゃべり続ける。
「ブリガンティア神官ベティ様の占いは良く当るからね」
「あたし、ゴヴァノン信仰やめてブリガンティア信仰に変えようかしら」
「きゃー、良いかも~」
 しかし、しゃべりながらも錬金術レポートを書くものや、ゴーレムを片手間にくみ上げてしまうものもおり、学生達のレベルの高さを感じさせる。

イル:信仰がファッションか授業選択レベルの軽さだ……。信仰とは一体。
ハーヴェスト:イルが落ち込んでる!?
オウカ:それにしても、かしましい娘たちだな。
GM:無駄話をしつつも、設計図やゴーレム組み立ては滞りなく行っているみたいですよ。
ハーヴェスト:意外と優秀だな。
イル:この大学自体、結構レベル高いんじゃなかった?
GM:コディコス大学は身分は問わず、実力があれば庶民も入れるという学校ですから、自ずとレベルは高くなるかな。
オウカ:頭は良いけどバカなんだな(マーヴィンを見て納得)。
イル:「失礼、神殿から来たものなのだが、教授はご在室だろうか?」と女子学生の一人に話しかける。
GM:話しかけられた女学生の一人がやってきて、「教授は今、所用で席を外しておりまして、あと一時間ほどしたら戻ると思いますが……」
イル:一時間か……つまりこのシーンでは教授には会えないわけですね。高い【知力】を生かして、何か情報収集しておきたいのですが……。
オウカ:女学生たちから噂とか聞けばいいんじゃないか?
イル:教授が来る前に、学生達からゴーレムの誤作動について話を聞いておきたいな。
ノール&オウカ:か、完璧や~。イルはやっぱり出来る子だ。
GM:噂などを聞く場合は【感知】判定ですね。残念ながら【知力】ではないよ。
イル:分かりました。【感知】は低いので≪トリビアリスト≫*5を使います。

「ゴーレム誤作動について」女学生の噂 目標値:10
イル:【知力】7+2D=13

イル:「最近、ゴーレムの誤作動が頻繁に起こっているようですが、何か心当たりはありませんか?」と女学生たちに聞きましょう。
GM:女学生たちは少し困ったような顔をしますが、ポツリポツリと話してくれますよ。


「えっと、どうしようか~」
「ね~、ちょっと言い難いけど……」
「教授はそのことで今日、呼び出しを受けたんです」
「それに、街だけでなく大学内でもゴーレムが暴走する事がありまして」
「私達はきちんと整備しているんですよ」
「最近、新しい講師の先生が来てから多いよね~」
「あ~、あの先生? あたしちょっと苦手。暗いしぃ」
「ね~」

イル:では、その内容をイルノートに記録しておきます。
オウカ:イルノート!?
ノール:不正とか行うとあれに書かれるんですよ。
オウカ:えっと、心臓麻痺とかで死亡したりするの?(一同笑)
イル:残念ながら*6、殺害能力は無いです。
ハーヴェスト:この新しい先生が気になるね。
イル:「分かりました。礼を言います」では、暫く学内を見てまわりますか。メイヤーさんもきっとついてきますよね。
オウカ:マーヴィン「なんだよ。俺も置いていくなよ~」と後を追うぞ。
ノール:頑張るなぁマーヴィン。
オウカ:こいつのロールするのメッチャ楽しいんだよ! 何も考えなくていいからっ!(一同笑)

Middle03 絶対に許せない ScenePlayer:ノール、オウカ、ハーヴェスト

GM:次はノールたちです。
ノール:オウカはどこか街で見たいところない? ちょっとalpha2、地図出して。
イル:はい。(PCを操作して大画面テレビにボトルガードのマップを映し出す)
オウカ:何、マップもあんの?
イル:今回はGMがこんなのも用意しててさ。
ハーヴェスト:そうそう、街の設定や歴史とかまであるんですよ。
オウカ:へぇ~。
ノール:「オウカ、どこ行く! 街の中を案内するよっ!」と手を引っ張って街に繰り出します。
ハーヴェスト:「そうだ、商業地区とかはなかなか賑わってて面白いからな、案内するぜ!」
オウカ:「……依頼は卵泥棒をなんとかするって事でござったな?」
ノール&ハーヴェスト:はっ! 仕事! (ノールとハーヴェストは顔を見合わせて)私達、オウカを連れて遊ぶつもり満々だった!(一同爆笑)
オウカ:いや、だって冒険者になりにきたし……。
イル:思ったよりも、このコンビは相性いいのかもしれないですね。
ノール:あはは。とりあえず、オウカがどうしたいかを聞いてから行動だね。たぶん、犯人は夜にならないとこないだろうし。
GM:そうだね。今は昼だし、ヘイウッドの話だと深夜から早朝にかけて盗まれているって話だよ。
オウカ:やはり、現場くらいは見ておきたいな。
イル:オウカがまともで良かった~! イルの負担がこれで少し減る。
ハーヴェスト:まともって、俺たちは!(笑)
オウカ:まぁ、俺は知らないんだぞ。PCもPLも1話分、それにこの街の設定もな。
GM:まぁ、リアルにPCもPLも事前情報なしで、はじめて訪れた街を体感してもらっているわけですしね。
ハーヴェスト:「だからこそ、まずは街を知るべきではないか?」(渋い声で)
ノール:あ、あれ~? ハーヴェストってそんな口調だったけ?
ハーヴェスト:あ……キャラ崩壊してる。
GM:まぁ、行く場所で悩むなら別にパーティ分散してもいいですよ。今、イルくん一人だし。
オウカ:なるほど。
ハーヴェスト:バラバラになって、また途中で合流すればいいのか。
イル:そうだな。分散して情報を集めるのもいいかもしれない。
ノール:んー、でもあまり分かれすぎない方がいいよね。
ハーヴェスト:ん~、俺さ。OPでの襲撃もあったし港の方に行っておきたいんだよね。
イル:あぁ。確かに、ハーヴェストは港に知り合いいるから適役だ。
ノール:私はオウカについていったほうがいいかな。
オウカ:だな。まだ知らないことばかりだし、これと言って知り合いもいないからな。
ハーヴェスト:じゃぁ、俺は膝が疼くのでここでわかれる(一同笑)。
イル:目の次は膝かよ。大変だな。
ノール:じゃぁ、待ち合わせを決めて分かれよう。
ハーヴェスト:だな。


「ノール、すまんがオウカのことを頼むぜ。俺はちょっと調べものをしてくるからよ」
 そう言ってハーヴェストはノールの肩を叩いた。
「うん、まかせてっ!」
 ノールは元気良く頷く。
「じゃなノール、オウカ、また夜にな!」
「あぁ、世話になった」
 オウカは去り行くハーヴェストの背に声をかけた。
 ハーヴェストは振り返らずに片手を挙げ、そのまま人ごみに消えていった。

***

GM:ということで、このままノールとオウカのシーンを続けます。
オウカ:農耕地区というところに行って、ヘイウッド菓子店を見たいと思うんだが
ノール:うん。分かった!
GM:じゃぁ、場面はヘイウッド菓子店のある農耕地区へ。
オウカ:どんなところなの?
GM:神殿や商業地区と違って、田畑や牧草地などが広がった風景がそこにはあります。オウカにとっては慣れ親しんだ村の風景に近いと思ってくれて良いですよ。
イル:田舎ですね。
オウカ:そっか、じゃぁ懐かしさを感じます。
GM:ちなみに、エリンディル西方では珍しく稲作も行われています。
オウカ:コ・メ……だとっ!
GM:この街には東方からの移住者も結構多いんです。なので西方で主流な小麦栽培だけでなく、米や蕎麦なども作っていますよ。
ハーヴェスト:俺が住んでいる長屋も東方の雰囲気だしな。
GM:そんな田園風景の中を歩いていくとアール・ヘイウッドの菓子店があります。
ノール:ウサ耳の店員さんがいるんだよー。
イル:イケメンウサ耳店員がな(笑)。
オウカ:店員さんに、その卵泥棒のことを聞いた方がいいかな。
GM:店ではヘイウッドがお客さんに、「すみません。今日はこれで売り切れなんです」と謝っている所です。
ノール:そっか、材料が足らないから!
オウカ:なるほど。
GM:お客さんたちは「え~、残念」「いつも楽しみにしてるのにぃ」「卵泥棒の話聞きましたよ。早く解決するといいですね」とか言いながら帰って行きます。
オウカ:では、お客さんたちが帰っていくのを待って、ヘイウッドに話を聞こう。
ノール:そうだね。
GM:じゃぁ、ここですれ違うお客さんたちの話とか聞こえる事にしましょう。
オウカ:はい。どんな?
GM:東方風のいでたちの女の子が、友人達と「残念だったね~、仕事休みに食べるの楽しみだったのに」「そうだねぇ。商業地区のお菓子とは一味も二味も違うものね」と話ながら歩いて行きます。少女はオウカの持っている刀に視線を止めます。
オウカ:ん? 東方のいでたちだな。
ノール:これって気がついた方がいいの?
GM:あ、いや別に今回は関係ないから気にしなくてもいいかな。
オウカ:東方風って珍しいよな。流行っているのか?
GM:あ、この街では珍しいものでもないよ。 ダイワ*7の和服っぽいのの他にも、港のパルルティ・レインはタルタル・ハン*8出身だからモンゴルの民族衣装っぽい服装だし。
ノール:あ~、異彩の街だもんね。
GM:そうそう。では、その女の子は友達から「リンドウ、早く~おいてっちゃうよ~」とか言われて、慌てて去って行きます。
オウカ:リンドウ……俺と同じで花の名前か。
ハーヴェスト:あぁ。
GM:うん。まぁ、オウカの名前聞く前から設定されていたから偶々なんだけどね。
ノール:偶然かぁ。
GM:では、お客さんも皆帰ったので、ヘイウッドと話しましょうか。
オウカ:「先ほどはどうも」
GM:ヘイウッド「いらっしゃい。あぁ、神殿で依頼を受けてくれた人だね。ありがとう」と丁寧にお辞儀します。
ノール:「ヘイウッドさんのためだもの。私、一肌でも二肌でも脱ぎますよ!」
GM:ヘイウッド「ありがとうノールちゃん。うれしいよ」と微笑みます。
オウカ:「早速だが、状況を教えてくれないか?」
GM:ヘイウッド「あぁ、それじゃぁ奥でお茶でも飲みながら話そう」
ノール:わ~い。
GM:だが、話を聞きたいなら【感知】判定だ!
ノール&オウカ:ひゃっほ~、【感知】は低ぅぅうい!(笑)
ノール:ここは試験官として見守ると言う事で≪ブレッシング≫で無意識にサポートしちゃう感じで。
GM:あぁ、いいですね。ノールは≪ブレッシング≫含め、意識的には神聖魔法を使えないって設定でしたもんね。
ハーヴェスト:へぇ、ノールってそういう設定だったんだ。
イル:いいねぇ。何か持ってるんだなノールも。
ノール:そうそう。だからへっぽこ神官なんですけど、PL的に二人で振るよりもダイス増やした方が期待できるかなって思って。
オウカ:うな、クレバーだな。

「卵泥棒について」ヘイウッドの話 目標:10
オウカ【感知】2+2D+1D=11
(ノール≪ブレッシング≫で+1D)

オウカ:うっ、低かったがなんとかなったか。
GM:ヘイウッド「鳥小屋には犯人のものと思われる足跡が残っていたんだ」
イル:誰か~、足跡追跡できるスキルとってないの~?
オウカ:ぐぬぬ、それをとるか迷ったんだよな。
ノール:足跡からは何か分かりますか?
GM:そうだね。ヘイウッドの話だと、その足跡はヒューリンの基本的なサイズの靴跡だったと分かります。
ハーヴェスト:あ、裸足じゃなくて靴なのか。
ノール:でも、ヒューリンサイズの別の種族かもしれない。
オウカ:そうだな。人間とは限らないわけだ。
ハーヴェスト:だよね。船を襲ったのは妖魔だったし……。
ノール:ヘイウッドさんは犯人の姿を見たの?
GM:ヘイウッドが店の仕込みなどをしている時にやられたので、姿を見ては居ないですね。
ノール:そっか……。
オウカ:他に被害はないの?
ノール:確かに、卵だけって気になるね?
ハーヴェスト:鶏は盗まれていないの?
オウカ:そうだな。何かの餌にするなら、卵よりも何か肉とかの方が良い気がする。
GM:あ~、鶏は盗まれてないね。被害は卵だけだ。毎回、卵を盗まれるのでお店もままならなくなってきている。
オウカ:う~ん、嫌がらせなのかなぁ。卵は取るけど、鶏は殺さないくらいの軽微な怨恨とか。
ハーヴェスト:かねぇ。どこかにライバル菓子店とかある?
イル:いや、卵がピンポイントに必要な何かがあるんじゃないだろうか。
オウカ:まさか、卵占い*9というジャンルが!?(一同笑)
イル:それはないな。
ノール:じゃぁ、オウカに一言言ってシーン閉めていいかな。
GM:いいですよ。
オウカ:おぅ?


「オウカ、私今すごく怒ってる」
 急にワナワナと震え出したノールに、オウカはあっけに取られてしまった。
「このお店のお菓子はとっても美味しいのよ。オウカも食べればきっと気に入る」
 力説するノールの目は燃えている。
「そのお菓子作りを邪魔するなんて許せないっ! 絶対、犯人を捕まえるわよ!」
「あ、あぁ」
 オウカはノールの勢いに思わず頷いた。

Middle04 だからOPであれほど…… ScenePlayer:ハーヴェスト

ハーヴェスト:じゃぁ、港に行きますよ~。レインとアミティに会いに行きます。
GM:はーい。アミティレイン貿易港にやってきたでいいんだね。
ハーヴェスト:そうそう。
GM:そこではちょっとした催し物が行われているよ。
ハーヴェスト:あれ? 聞いてなかったな……。覗いてみますよ。
GM:そこでは、タルタル・ハン式の結婚式が行われていますよ。

一同:あぁぁああああっ!

オウカ:OPのフラグ回収……だとっ!
イル:そうだ、そうだった!
GM:一人の店員NPCが、「あっ、ハーヴェストさん来てくれたんですか!」と気がつきます。
イル:店員になって「ハーヴェストの旦那が来たぞ~!」
ハーヴェスト:「あぁ、もちろんだとも」(しどろもどろになりながら)
ノール:拾った。OPのフラグ拾ったよこのGM(笑)。
イル:店員「ハーヴェストさんのお住まいの方には、一応使いを送ったんですが留守だったんで、お忙しいのかと思ってた所だったんですよ」
GM:店員「さぁ、そんな所に居ないで座ってください、座ってください」
ハーヴェスト:「あぁ」
イル:結構、ハーヴェストも人望あるよなぁ。
ノール:ありますね。
オウカ:意外とあるなぁ。
ハーヴェスト:本当だよ! 本人が一番ビックリだよっ!
GM:俺もここまで人望有る奴だとは思わなかったよ(笑)。
ハーヴェスト:「そうか、結婚式やれたんだな」
GM:新郎は「ハーヴェストさんとあの時の東方風の剣士さんのお陰で、無事に帰ってこれました」と頭を下げます。
ハーヴェスト:よ、良かった! 良かったよ~!
オウカ:エヘヘ。
GM:どうやら新郎の先輩店員たちでしょうか、「嫁さん泣かさなくて、本当によかったよな~!」などと言って新郎の髪をくしゃくしゃとなでます。
ハーヴェスト:良かったよ~。
GM:すると、レインがやってきて「この間はご苦労だったな。さぁ、遠慮せずに飲んでいけ」と杯を渡します。
ハーヴェスト:「おぉ、レイン。まったく散々だったぜ」
イル:本当はHP1も減ってなかったのにな。
ノール:本当だよ。自分で勝手にピンチに陥っただけだったよね。
ハーヴェスト:「ところであいつらは何だったんだ?」と妖魔の群れについて聞きたいな。
GM:というわけで噂や普通の情報を調べるなら【感知】判定をしてもらいましょうか。エネミーの種類などを調べたければ【知力】を使った、[エネミー識別]だね。
オウカ:我々は【知力】を使った情報収集には向いてないんだよな。
ノール:あぁ、確かに。イルは調べ物に関しては万能*10だからなぁ。
オウカ:ブレーン*11早くそっちの仕事終わりにして、こっちに合流してくれ~(笑)。
ノール:そうだよ。1対3で分かれている時点でおかしい。
イル:あ、本当だ~!
ハーヴェスト:とりあえず、【感知】が高いからこれで調べよう。

「船を襲った敵について」レインたちの情報 目標値:10
ハーヴェスト: 【感知】5+2D=14

オウカ:お、高いじゃないか。
GM:はい。成功ですね。祝いの席ですから、端の方の席に座ってレインが、ハーヴェストの杯に酒を注ぎながら小声で話しかけます。
ハーヴェスト:「一体奴らは?」
GM:レイン「あぁ、うちの連中に調べさせた所、低級ばかりの群れかと思っていたが、何かに統率されていたようだ」
ハーヴェスト:「あぁ、俺も少し遅れを取ったからな」*12
GM:レイン「どうも腕のいいネクロマンサーでも居るのか、群れの中にゾンビウルフやスケルトン兵も混じっていた」と杯をあおります。
ハーヴェスト:「確かに、あれだけの数のゾンビを従えているとなると相当の使い手だろうな……」
イル:あぁ、これはヤバイよな。
ハーヴェスト:「それにしても何故? あの船を襲ったんだろうか」
GM:レイン「さぁ、さっぱり分からないね。あの船に積んであったのは、食料や輸入品とただの楽器くらいなもので、そこまで高価な品もなかったんだけどねぇ」
ハーヴェスト:「楽器?」
GM:レイン「あぁ、普通の楽器だ」
ハーヴェスト:「本当に”普通の楽器”か?」
GM:レイン「本当に」
ハーヴェスト:そっか~。
ノール:これPL会話?
GM:いやキャラクターの会話ですね。”レインたちは”普通に楽器を荷物として運んできただけですし。
ハーヴェスト:まぁ、友達だしこんな感じだよね。
GM:レイン「あぁ、普通の楽器だからな。何故襲われたのか良く分からないんだよアタシらもね」
ハーヴェスト:「そっかぁ……」
GM:レイン「今後もこんな事が続くようじゃぁ、流石に困るんだけどねぇ。今度ばかしはうちの奴らだけでなく冒険者を雇おうかねぇ」
ハーヴェスト:「そうだな。それが良いかも知れないな。その時は俺も加勢するぜ、やられた借りはかえさねぇとな」
イル:米印、やられてません。勝手に負けただけです。
ノール:右目が疼いたんだもんね。
ハーヴェスト:あー、そーだよっ!(笑)
GM:そんな感じで話がひと段落したところでアミティが酒のおかわりを持ってきてくれますよ。
ハーヴェスト:あ、流石アミティ。じゃぁ、宴会の続きをしようか!(一同笑)

 
 
 
 
第二話ミドルフェイズBへ