Dec07th

第二話「ままならないハンプティ・ダンプティ」オープニング

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第二話「ままならないハンプティ・ダンプティ」オープニング

Opening01a 運命は流転す  ScenePlayer:オウカ


9年前 とある小さな村。
この季節になると、村のはずれの小高い丘には色とりどりの花が咲く。
花であふれたその場所に子供たちの楽しそうな声が響いている。そこは村の子供たちの遊び場だ。
その日も、子供たちはそこに居た。

GM:では、オープニングをはじめます。シーンプレイヤーはオウカです。
ハーヴェスト:お、最初はオウカか~、楽しみだな。(←超笑顔)
GM:そだね~。楽しみだね。(←超笑顔)
オウカ:……。(微妙な顔)
ノール&イル:……ん?
オウカ:……いや、回想入っていきなり村が滅びそうだなって。
GM:正解っ♪ でも、最初はほのぼのした生活からだよっ♪
一同:げぇ~!!しょっぱなから上げて落とす気満々じゃねーか!(笑)
オウカ:流石、ぶっさん……黒い!!
ハーヴェスト:ぶ……ブラックだなぁ相変わらず。
GM:(咳払い)まぁ、とにかく子供の頃のオウカたちがお花畑でキャッキャウフフしていますよ。
イル:擬音がおかしいだろ。
オウカ:キャッキャします(一同笑)。
GM:幼いオウカとその友達でしょうね。数名の子供たちは日暮れまで楽しく遊んでいました。
ハーヴェスト:あ~、いいね~、ほのぼのだね~。
GM:日も陰り辺りが暗くなって、一人の子供が言います。「オウカちゃん、そろそろ帰ろ~、あんまり遅くなるとお父さんにしかられちゃう」
オウカ:「そうだね~」とワタワタします。*1
イル&ハーヴェスト:辛い……。
オウカ:本当に辛い……もう目に見えて不幸になりますよフラグしか立ってない。
GM:あなたがたが村へと戻ろうとすると、夜なのにやけに明るい。
オウカ:「なんで明るいんだろ~」とか「誰かが焚き火でもしているのかも」とか子供たちは言うんですね。
GM:オウカが村に着くとあたり一面は炎で赤く染まっていました。
オウカ:これは状況が分からないから、怖くなってくるなぁ。「お父さん、お母さん!」と泣きながら家に走ります。


赤かった。
最初に思ったのはその色だった。
いつもなら冷たい夜風もこの時は肌を焦がす程の熱風である。
次に思ったのは音だ。
あまりにも沢山の音が重なっていたために悲鳴だと気づくのに時間がかかった。
赤い炎の光の中、黒い恐ろしい影が村人たちを襲っていた。
少女は泣きながら叫ぶ。
「おとうさ~ん、おかぁさーん」
その声も炎の轟音に呑まれていく。
その日、その小さな村は滅んだ

GM:家に着くまでにも沢山の人々が倒れています。刃物で切られたもの、妖魔の牙や爪で腹を破られたもの、黒く焦げて異臭を立てるもの。そして、それに群がる妖魔の数々。
オウカ:「なんでこんなことになってるのぉ」と泣きながら急ぎます……って言うか本当になんでこんな事に!
GM:(ニタリッ)家の傍までくると母親が見えます。母親が「オウカ、きちゃだめ!」と叫ぶ、しかし妖魔の凶刃に倒れる事になります。
オウカ:「おかあさん!」と駆け寄ろうとするんですが……GM、後ろから斬ってください。
GM:ん?あ~、いいよ。
オウカ:絶対斬ってくれ!*2
GM:何それ(笑)。え~、あなたの叫びがむなしく響き。倒れる母親を見たあなたは呆然とし立ち尽くします。そんなあなたの背後から妖魔が斬りつけます。
オウカ:それで、気絶する中で自分を助けてくれた聖騎士を見たいんですよ。
イル:あぁ、なるほど。
ハーヴェスト:いいね。
GM:ふむ。じゃぁ、ちょっとだけ演出いれておこう。


地面に倒れたオウカは死を覚悟した。
その時、炎の赤と闇の黒に染まる夜空に銀に光る月を見た。
銀の月は無数の軌跡を描く。
次の瞬間。
妖魔たちの首が飛んだ。

オウカ:何それ! 格好良いんですけど!
GM:そこには銀の月の紋章を背負った女騎士がいました。
オウカ:容姿は?
GM:一応、銀髪って事にはしてありますが……。
オウカ:ショートヘアにしたい!
GM:いいですよ。銀髪ショートヘアですね。月の紋章が入ったマント、銀の鎧を身にまとった聖騎士です。
オウカ:よ~し*3
GM:ちなみに、オウカが月だと思ったものは、彼女が持っていたカタナの刃です。
オウカ:は、はぁ……左様でございますか。*4
GM:そのカタナは振るうと、三日月みたいな刃が無数に出る魔法剣だったりします。
オウカ:ほ~。
GM:では、もうちょっとだけ続きを。


女騎士は倒れているオウカを優しく抱き起こす。
「みんな……みんな死んじゃったぁ~」
倒れた母を思い出したオウカの目から涙があふれる。
うなだれたオウカに女騎士は強い口調で言う。
「顔を上げろ」*5
オウカはまるで男の人のような口調に驚き、女騎士の顔を見上げる。
女騎士は空を見上げ、まっすぐに天を指差す。
「こんな闇の中でも光はある。どんなに辛く苦しい暗い世界でも、天を見上げればそこには光り輝く月がある。だから貴様も顔をあげろ」
銀の月に照らされた女騎士の美しい顔に優しい微笑みが浮かんでいた。
オウカはその微笑と天の月を見上げながら、深いまどろみの中に落ちていった。

オウカ:ちょっ、セリフ格好良すぎるだろ(笑)。
GM:まぁ、私もこのセリフが言いたかっただけだから。
イル:こ……こいつ、できる!!(一同笑)*6
GM:このセリフが言いたいがためだけにさっきオープニング書き足した。(いぬいさんキャラメイク中)
ハーヴェスト:さっきかよっ!!

Opening01b 冒険者の卵は殻を破るか?  ScenePlayer:オウカ

オウカ:それで、冒険に出る流れでいいのかな?
GM:そうそう。月日は流れて9年後。
オウカ:助けてくれた女騎士に憧れて、長かった髪を短く切りました。
ハーヴェスト:あぁ~。
オウカ:口調が男っぽかったので、それも真似しました。これから女一人でやっていくためにも男装して女だとなめられないようにしました。
GM:はい、ありがとうございます(打ち合わせ通り)。
オウカ:背中に斬られた時の傷があるので、肌の露出をしないような厚着をします。脱がしてくれと言っているようなものだ!(一同笑)
ハーヴェスト:違う違う!
イル:シャ・ワ・ァー!シャ・ワ・ァー!
オウカ:そのうち、脱がすイベントあるに決まってんじゃん!
ノール:……まぁ、脱がせるのはノールかな。(一同爆笑)
オウカ:ヒィ!!
ノール:いや、女の子同士だからね?
オウカ:その時は、カラー見開きでお願いします。
イル:絵師さんよろしくお願いしまーす。
GM:うなさんに無茶振りしとるなぁ(笑)
ノール:し……しまった。仕事増やした(笑)。
GM:さて、ではオウカが村から旅立つシーンをやりましょう。村の"生き残り"と協力者たちの助力もあって、なんとか村は復興しているようですよ。
ハーヴェスト:おぉ、良かった良かった。
GM:それでも、あの事件のせいで村を離れていった人々もいます。その代わり、ある冒険者が村を訪れる事が増えました。
オウカ:なるほどね。まぁ、この村で生きていく事もできるけど、恩人を探しに行きたい。そして、いつか村を襲った奴らを探して仇をとりたい。
GM:では、旅立つあなたを村長が見送る事にしましょう。「オウカよ……やはり行ってしまうのか」としわがれた声で。
ハーヴェスト:あ~、あるある。
オウカ:「はい」
GM:「じゃが、これも仕方がない事かもしれんのぉ」と村長は昔を懐かしむように言います。
ハーヴェスト:早送りで。
GM:ドゥルルルルルルル。
一同:何それ早送り!?(笑)
村長(オウカ):「オウカよ……これを持っていくんじゃ」とか言いそうだよな。
村長(イル):「これはお前の父の残したカタナ*7じゃ……」
GM:じゃぁ、それで*8
イル:伝わっちゃった~!(笑)
村長(オウカ):「他のものはほとんど奪われていたのだが、このカタナだけは残っていたのじゃ」
ハーヴェスト:あるある!!
イル:てか、そろそろ村長が死にそうな勢いだなぁ。
ノール:あー!村長!!*9
村長(GM):「お前の父と母の命は失われたが、お前の血に、そしてカタナにその魂は宿っておるじゃろう」
村長(イル):「持ってゆけ、誇りとともに……」
オウカ:ちょっ格好良すぎるぞ! データ上は単なる≪スピリット・オブ・サムライ≫で取得したカタナなのに!!(メ、メタ~)
GM:さて、オウカはまだ冒険者ではありませんが、村に訪れていた冒険者からいろはを教えてもらっていたと言うことにします。
オウカ:ふむふむ。
GM:冒険者の名前どうしようか?
オウカ:じゃぁ、ケヴィンで。
GM:ではそれで(笑)。彼のもとでレベル4相当まで経験をつんでいたわけです。
ノール:おぉ、レベル4までって、結構頑張ってたんだなぁ。
イル:相当、修羅場も経験したんじゃないか?
ハーヴェスト:俺、各地を回っていたのにレベル3だぞ。
GM:メタなこと言わないの!*10さて、村長はオウカに近くの都市まで行って冒険者になるといいと薦めてくれます。
オウカ:最寄がボトルガードの街になるわけですね。
GM:そうそう。


「では、村長もお元気で」
オウカは一礼すると、生まれ育った故郷を後にした。
これから始まるのが、世界を混迷の渦に巻き込む物語とも知らず。
運命の歯車はゆっくりと回りはじめた。

オウカ:どうなってんだオープニング! めっちゃ格好良すぎだった!(一同笑)

Opening02 イルミナルの朝は早い  ScenePlayer:イルミナル


 am 05:00
 時計も無しにぴったりの時間に起きると、いつものように栽培している薬草類の手入れをする。
 そして自室の機材を使って薬草からポーションの生成を行うのだ。
 整然と机の上に並んだ薬瓶の中に、抽出されたばかりのポーションが満たされていく。
 イルミナルは瓶に蓋をすると、流れる動作でマントのホルダーへと仕舞った。

GM:イルのシーンですね。
イル:いつもどおり、MPポーションを作りますね。《マジカルハーブ》の演出です。
オウカ:あぁ、なるほどね。
ハーヴェスト:イルは相変わらず出来る男だな。
GM:イルミナルの部屋の片隅でフォルナージュの花が淡い光を放っています。
ノール:あ、前回手に入れた花だね。
ハーヴェスト:前回から二、三日とかしか時間経ってないのか?
イル:いや、確か満月の晩に咲いた花は長く光を放つって言っていましたから。
GM:イルの言うとおりです。1話から2週間くらいでしょうか、五の月ももう終わりの頃です。花のブームも去りました。
ハーヴェスト:あ、ブーム終わったんだ(笑)。
ノール:2週間光を放っているって、満月の晩の花はかなりもつんだね。
イル:もちろん、イルは花が枯れないように手を施している予定。
ハーヴェスト:あぁ、イルならできそうだ。
GM:イルは満月の晩に咲いた「フォルナージュの花」から退魔の力を抽出する方法を模索しているんだったね。
イル:えぇ、フォルナージュの花の力をポーションに出来ないかと研究しています。
GM:まぁ、その研究については後で進展をさせますが、今のところ模索している段階ということでひとつ。これ以上はコディコス大学や専門機関などで調べる必要があると思いますよ。
イル:分かりました。後で大学に行きましょう。とりあえず、朝はこれくらいで神殿へ行こう。
GM:はい。では、イルが部屋を出るとそこに少女が駆け寄ってきます。
ハーヴェスト:出たヒロインッ!(笑)
GM:イルとならんで神殿へ行くという感じでいいかな。
イル:はーい。
オウカ:朝からヒロインと一緒に仕事場へ行くとか、凄いシーンだな。
GM:まぁ、通勤中は皆の想像で爆発しろ。
一同:想像で爆発しろっ!?(爆笑)
イル:何そのトラップみたいなの。
オウカ:新しいな。


 イルミナルとラシュリィは、いつもの道を神殿へと向かった。
 今日は二人、並んで歩く。
 朝の静けさが心地よい。
 二人は只静かに、歩いてゆく。

GM:そのままシーンを続けます。イルミナルは神殿に到着すると、すぐに上司のドワイトに呼ばれます。
イル:はい。また神殿からの依頼かぁ。
GM:「将来有望な君に頼みがあるんだ」と1話と同じテンプレな発言を。
イル:はい、なんでしょうか。
GM:「君の報告にもあったように、最近、ゴーレムの暴走事故が頻発している。これは少々おかしいと思わないか」
イル:そうですね。先月だけでも3件。街に与えた被害も無視できるものではありません。
オウカ:なんか凄く優秀な神官ぽい(一同笑)。
GM:「その通りだイルミナル君。その事でゴーレムを管理しているゴヴァノン神殿へ抗議をしたのだが、有用な対応をしておらん」
イル:確かに、マージナルの森への抜け道を封鎖する作業に関しても対応が遅れていました。
ノール:あ、そういえば! あの抜け道そのままになってた?
オウカ:何? 抜け道って。
GM:説明を入れておきますね。

「マージナルの森」
 領主の庭園の奥にある壁の向こうに広がる森。魔法的な力なのか、中は広大であり一月以上探索しても反対側の壁にたどり着けないほどである。

オウカ:へー、なるほど。段々、空に浮かんだ目が開いて来たりして。
GM:それはセイドラ*11(笑)。まぁ、イメージ的には間違っていません。中は危険なので入る扉は神殿が管理しています。
オウカ:ん、その扉を閉めようとしてたの?
イル:いや、正規のルートとは違う抜け道があることが問題だった。だから上司を通してゴヴァノン神殿に封鎖工事をするように申請していたんだ。
オウカ:なるほどね。イルくん出来る男だね。
ハーヴェスト:そうそう、すごい出来る奴!
GM:さて、その扉だけど今はもう塞がれているけど、作業が送れていたのは否めないね。
イル:ゴーレム暴走の責任をとる機会を与えたんだがなぁ。
GM:ドワイト「君にはゴヴァノン神殿から派遣された調査官とともに、コディコス大学錬金術研究室へ視察に言って欲しいのだ」
イル:「かしこまりました」
GM:この仕事の間、イルミナルには視察官としてコディコス大学内を自由に出歩く権限が与えられます。
ノール:イルくんがどんどん偉くなっていく!? 私は……(一同笑)。
イル:まずは、ゴヴァノン神殿の視察官に、会いたいのですが?
GM:では、イルの前にゴヴァノン神官メイヤーがやってきます。
イル:はい。メ・イ・ヤーですか(名前をメモしている)。
オウカ:視察官なんて肩書きだ、有能な神官だなきっと。
ハーヴェスト:ですね。
GM:メイヤーは沢山の資料を抱えています。前が見えないほどに積み上げられた書類を手に……転びます。
イル:……はぁ~(物凄く深いため息)。
オウカ:きゃ~! どんがらがっしゃん(笑)。
GM:眼鏡をかけたネヴァーフの女性、22歳。浅黒い肌に黒い髪の毛をしており、白衣を神官服の上に羽織っています。
ノール:ネヴァーフだから合法ロリね。
オウカ:ロリ眼鏡枠だ!(ガタッ)
ハーヴェスト:長所・ドジっ子(一同笑)。
オウカ:きっと、「すいません、すいません」と言って慌てて書類を集めるような娘だな。
GM:じゃぁ、それで。
ハーヴェスト:くっ、かわいい。
イル:書類集めるの手伝うか……。
GM:メイヤーは顔を上げてイルの事を見ると「今回、一緒に視察に行くメイヤーです。よろしくお願いします」と嬉しそうに笑います。
イル:あ、あぁ……。
ハーヴェスト:イル、組まされる人、全員ダメ神官じゃねぇか?
ノール:あはははは(笑)。
オウカ:優秀な上司がいるだけマシってことだな。
イル:ふぅ、仕方ない。なんとかなるだろう。「さぁ、大学へ向かいましょう」と拾った書類を手渡すよ。
GM:メイヤー「はい、すみません~」と立ち上がります。
イル:まぁ、本人には手を貸さないのがミソですね。ここがイルの対人関係のラインでしょう。
GM:あぁ、徹底してる。

Opening03 危うしハーヴェスト!  ScenePlayer:ハーヴェスト

GM:では、次のオープニングはハーヴェスト。
ハーヴェスト:はい。ハーヴェスト”ザ・ムーン”です。
イル:ん……ムーン? そんな名前だったけ?
ハーヴェスト:嘘です、ごめんなさい。さっきの月の騎士がかっこよかったので言ってみただけです(一同笑)。
GM:では、ハーヴェストですが、レインからの依頼で妖魔から船を護衛するという仕事を請けています。
ハーヴェスト:あぁ!やっぱり!!
オウカ:ん?
ハーヴェスト:実はですね~。
GM:まて、オレが説明する!((オレがGMだぁ!←))
ハーヴェスト:ご、ごめんなさい。
GM:いや、いいんだけど、舞台設定も一緒に説明するのでGMがやりますよ~。
オウカ:はい。
GM:では、ボトルガードの商業地区には二つの運河が重なっており、そこに河港が広がっています。

「アミティ・レイン貿易港」解説
商業地区の河港。ランディ運河とラヴァーン運河が重なったところにある。元はただ河港と呼ばれていたが、水運で業績を向上させた貿易商パルルティ・レインが自分の会社の名前を付けた。

イル:一話にでてきた二人だな。社長だったのか。
GM:えぇ、その二人、アミティとレインはハーヴェストと旧知となりまして(一同笑)。ハーヴェストはレインから依頼を受ける事になりました。ちなみに仕事は、一話の時にレインがハーヴェストに「妖魔に船が襲われて困っている」と話した続きみたいなもので、船の護衛という事になりました。
オウカ:ほうほう。
ハーヴェスト:そうなんですよ。一話の時から気になってたんだよねぇ。
GM:さて、ボトルガードにはふたつの運河が交わっています。運河は平原を走っているので、アミティレイン貿易社の貿易船は、草原の上を進んで行きます。


 草原の上を悠々と船が走っていく。
 その光景は緑色の海を走るかのようだ。
 貿易船は草原を縦断するように流れるランディ運河の上を進んでいるのだ。

 
ノール:ちょっと面白い風景だね。
GM:船の周りには馬に乗った護衛たちがついているという光景です。
ハーヴェスト:おぉ、それは不思議光景。じゃぁ、俺も馬に乗って周りを警戒しているぜ。
GM:ボトルガードまでは歩きであと1日程度と言ったところでしょうか。あなたの隣にも何人もの馬に乗った護衛たちがいます。
ハーヴェスト:「まぁ、これだけ大勢居れば安心だな」
イル:あー、その台詞はダメだ~(一同笑)。
GM:あはは、まぁ、報告によると低級妖魔の群れらしい、数もそれほどではないらしいから簡単な仕事だ……。
ハーヴェスト:じゃぁ、周りの護衛たちと話でもしよう。隣の奴が話しかけて来るんだよ。え~っと……。


「ハーヴェストさんは休んでいてくださいよ」
 隣を進む馬上の若者がハーヴェストに声をかけてくる。
 レインの私兵の一人であろう、それなりに逞しいパルルティ氏族の男児だ。
「悪いな、お前たち」
 ハーヴェストは若者たちにこたえた。

若者A(オウカ):へへへ、任せてくださいよ!
若者B(イル):そうっすよ。この俺の斧があれば~。
ノール:あ~、ハーヴェスト休んじゃったか~。これは~。
若者A(オウカ):俺たちなら余裕だよな~。
若者B(イル):な~!
若者C(ハーヴェスト):ハーヴェストさん、俺、帰ったら結婚するんですよ(一同爆笑)。
オウカ:フラグ立てた!
ハーヴェスト:「そうか、そいつはめでたいな。式には呼んでくれよっ」と若者Cの背中を叩くんですよ。
若者C(オウカ):もちろんですよ!
GM:若者Cは「流石のハーヴェストさんもタルタル・ハン式の結婚式は見たことないでしょ!」
ハーヴェスト:「あぁ、そうだな! 話しに聞いたことしか無いからな、一度、見てみたかったんだ。」
若者C(GM):「帰ったら、直ぐ見せてやりますよ。それに、レインの姉御も酒奮発してくれるって言ってましたし」
ハーヴェスト:「こりゃ、帰ったら宴会だな!」みたいな感じで、和気藹々と……。
GM:笑い声がこだまする感じですね。
ハーヴェスト&オウカ:つれぇ~。これは辛いっ!*12
イル:ははは、こいつダメだ終わった~(一同笑)。
ノール:あぁ~! 可愛そうに、ハーヴェストがフラグ立てるから~。
オウカ:逆にこれで何も無かったらおかしいだろ。
ハーヴェスト:確かに*13
GM:そこに一迅の風が吹きます。


 突然の風は背の高い草をなぎ倒し、馬上の護衛たちの足を止め、そのまま吹き抜けて船を揺らした。
「なんだ!?」
 誰とも無く叫ぶ*14
 いつの間にか、船と護衛を取り囲むように、妖魔と獣の群れが現れていた。
 獣は所々が腐り、瘴気を纏っていた。
 ただの獣ではない……この腐臭。
 生と死を裏返した存在……アンデッドだ!

ハーヴェスト:「皆、無事か!? ……なんだ、あいつらは?」
オウカ:艶々!(すごく嬉しそうに) 大体そんな感じになると思ってました(一同笑)。
若者たち(ハーヴェスト):「う、うわ~兄貴~!」
ノール:ハーヴェスト……もう、やられる気まんまん(笑)。
GM:足をとめた護衛に獣の群れと妖魔たちが襲い掛かって行きます。
ハーヴェスト:えっと、どれくらいの数なの?
GM:モブだから沢山かな。
ノール:数が多いの? それはやばいっ!(笑)
ハーヴェスト:ヤヴェェ(白目)。


 囲まれたハーヴェストはその手の錬金銃で応戦する。
「ちくしょう、キリがねぇ!」
 あまりの数に思わず悪態が口に出る。
「うわぁ、兄貴助けっ、アニキィイイ!」
 先ほどまで笑いあいながら話していた若者が獣の牙に倒れる。
「くそっ! 馬の足がやられたっ!」
「こんなの絶対おかしいよ!」
「うあ~っ」
 ハーヴェストの耳に不安と恐怖に染まった声がとめどなく流れ込んでくる。

GM:なんか皆が演出してくれて楽なんだが……。
ハーヴェスト:「皆、下がっていろ! ここは俺がっ……うっ、目がぁああ!」(一同爆笑)
イル:なんでこんな時に目が疼いたんだよっ(笑)。
GM:えっと、うん。なんだ……私がピンチにさせる想定より酷い事になってるよ。
オウカ:こいつすげえなっ! 自分だけでどんどんピンチに陥っている。
GM:では、目の疼きに思わず身動きできなくなったハーヴェストに獣たちが飛び掛る。まさに今っ! ってところでオウカさん登場どうぞ。
オウカ:マジでっ!(笑) あっ!? そういう事か!!*15


 腐臭を漂わせた獣たちは、蹲ったハーヴェストを取り囲むと、四方から飛び掛った。
「くっ、こんな奴らに!!」
 普段ならば、この程度の敵に後れを取るハーヴェストではない。それは、同時期に起こったある事件の影響であったのだが、この時の彼には知る由もなかった。
「悪いっ、……!」
 ハーヴェストはスローモーションで飛び掛ってくる獣を見ながら、愛しい人の名を呟いた……。
 一瞬だった。
 
 銀の閃光。
 
 煌く赤紫の髪の毛。
 その姿はまさに紫電――っ!
 ハーヴェストのスローモーションの映像に割り込んできたのは、一人の剣士。
 その剣先が瞬く間に獣を全て切り落とした。

オウカ:あっ、これ大丈夫? 俺、範囲攻撃できないよ?
GM:いいですよ、演出ですから好きにどーんとやってください。
イル:あはは。
オウカ:すげぇ、やりたい放題だ!
ハーヴェスト:「一体!?」と驚きます。
オウカ:「大丈夫で御座るか御仁」
ハーヴェスト:「あぁ、お陰で助かったぜ」
オウカ:ちなみに、まだ結構きわどい戦況?
GM:う~ん、オウカが加勢に入ったことで大分戦況は有利になってきましたよ。船からも護衛が下りてきて、獣や妖魔を撃退しはじめました。
ハーヴェスト:反撃開始だなっ!
イル:なんとかなったか。
GM:ちなみに、オウカが助けに入るっていうのは事前に打ち合わせて居たんですよ。
ハーヴェスト:だねぇ。
オウカ:そうそう。最初の出会いはハーヴェストが戦っている所に加勢に入るみたいな感じって話をだな。
GM:えぇ、でもまさかここまでピンチになるとは思いませんでしたが(笑)。
ハーヴェスト:いや、本当に死ぬかと思った(笑)。
ノール:てか、ハーヴェストが勝手にピンチに陥っただけだよね?
オウカ:君はいつも窮地に陥ろうとするよねぇ(一同笑)。
GM:や~、GM要らずで大変助かりますけどねぇ。


 突然の加勢にハーヴェストは思わず呟く。
「あんた、一体?」
 その呟きに気が付いたのか、オウカはハーヴェストに視線を向けて言った。
「話は後で御座る。まずは目の前の敵をなんとかしないと!」
「あぁ、そうだなっ!」
 ハーヴェストはオウカと背中合わせに立ち、錬金銃を構えた。

 心強い加勢も加わり、船を守る護衛たちは妖魔と獣の群れを撃退したのだった。

Opening04 太陽との邂逅 ScenePlayer:ノール

ノール:で、私はどこにいるのかな?
GM:ん~、神殿からOP始めておきたい?
イル:いきなり戦闘とか?
オウカ:それはホットスタートだなぁ。
ノール:んー、そうだねぇ。怒られるところから始めようか(笑)。
GM:じゃぁ、オープニングはじめようか。
ノール:「すみませんでした。その節はまことに」
ハーヴェスト:謝るの早っ!!(笑)
GM:あ~、ごめんNPCの名前ど忘れしたわ~。
オウカ:おいっGM!(笑)
ノール:ドワイトさん。大神官補佐のドワイトさんだよ。さっき出たでしょ!
GM:あー、そうそう(笑)。
オウカ:どういう人なん?
GM:ドワイト・ハンプルトンは、ヒューリンの中年、老年に差し掛かっているかな? アエマ大神官の補佐官をしている、言わば中間管理職だねぇ。
ノール:堅物です。
オウカ:グチグチ系?
GM:ん~、そうだねぇ。
イル:苦労人系。
一同:そ・れ・だ(笑)。
ドワイト(オウカ):「また……君はぁ!」とか言って頭を抱えるんだな。
ドワイト(GM):「また、遅刻か……あれほど、朝の礼拝の時間には間に合うようにと言って置いたはずだが?」
ノール:「自分的には10分くらい早く出たはずなんですけど~」
イル:できない子の言い訳だ~(笑)。
ドワイト(GM):「そうか、その努力は認めよう……しかし、この間の仕事の報告書が提出されていないのはどういう事かね?」
ノール:「報告書?……あぁ!! 報告者ならイルが出したとおもいまーす」
ハーヴェスト:報告書自体忘れてただろ、今!!(笑)
イル:なんか、ノールが報告書出さないのが、イルのせいみたいじゃないか!(一同笑)
オウカ:だ、だめだ。この子だめな子だ(笑)。
ドワイト(GM):「イルミナルくんからの報告書は既に上がっている。実に分かりやすいものだった」
ノール:「なんだ、もう報告書でてるんじゃないですか。それなら、そこに私の名前もあるはずですよ。イルなら(笑)」
ハーヴェスト:イルならって付け足した!!(笑)
イル:ちょっ!(笑)
ドワイト(GM):「こぉぉおのぉぉお、馬鹿者が~っ!自分で書かないでどうする~っ!」(一同笑)
ノール:「は、はひぃいいっ」


 今日も今日とて、ドワイトに怒られるノールなのであった。

GM:さて、ドワイトはアエマ大神官の補佐官です。大神官であるクレメンシィは、病弱なため公務のほとんどはドワイトら数名の補佐官によってなされています。
オウカ:ふむふむ。
GM:ちなみに、クレメンシィはノールの後援者となっているため、へっぽこ神官でありながらノールが神殿の一員としてやっていけています。
オウカ:なるほど。
ノール:あとは、親の七光りがね(笑)。
GM:父親が大神官クラスで、現在は街の代表として聖都*16へ外交神官として赴任しています。
ハーヴェスト:ノールの神官としての地位って、そんなギリギリでやってんの?(笑)
オウカ:だ……大丈夫なのか?
ノール:ん~、でもノール自身はそういう事は気にしない性質なので。
オウカ:そうか~(笑)。
GM:さて、そんな感じでドワイトの執務室から出て行こうか。
ノール:じゃぁ、次はどこ行こうかな。
オウカ:いや、どこ行こうじゃないだろ。報告書作れよ。
一同:そうだよっ!どっか行ってる場合じゃないだろ~!(大爆笑)
ノール:だが、ノール的には、今日はもう『怒られた』からシーニャさんの所*17へ行ってご飯でも食べようかなぁとか。
オウカ:なるほど、駄目な子だ!(笑)


アエマ神殿の廊下に男女の話し声がする。
「ここのところはクレメンシィさまのご容態が安定しているそうです」
「そうか、それならば安心だな」
考え事に夢中になったノールは、近づいてくる声に気づかず、曲がり角で金髪の女性にぶつかった。

GM:神殿の廊下の曲がり角で人にぶつかります。
ノール:ギルド登録しなきゃな~、新しい仲間ももっと欲しいな~とか考えることに夢中になってました。
イル:報告書のことは完全に抜けたな。
GM:ぶつかった相手は、高位神官ですね。銀の剣と太陽の紋章……アーケンラーヴ神官でしょうか。
ノール:「わっ!あ、すみません。お昼ごはんのことを考えてたらつい不注意になっちゃって」と言いますが、面識ある?

 一般人なら顔を知らずとも服装を見れば高位神官だと気づくはずだが、ノールは気づかない。

 ちょっと年上の女の子かなと思う。

GM:直接の面識は無いね。「すまない、怪我は無いかい」と金色の美しい髪を綺麗にまとめた女性神官は謝るあなたに手を差し伸べます。聖女に相応しい柔和な笑みです。
ノール:よし、じゃあちょっと先輩神官なのかなー程度に考えます……が、直後その落ち着きっぷりから敬語になります。「あ、うん。大丈夫……っです!お、お姉さんこそ怪我はないですか?」
GM:あなたの声と同時くらいに「ペテュニア大神官、お怪我は?」と側近の男性が女性に声をかけます。
ノール:大・神・官!
ハーヴェスト:おお、ニックとかクレメンシィとかと同格なのか。
GM:ペテュニアは 「あぁ、私に傷をつけるのなら上位魔族でも連れてこないとな」と穏やかに笑いますよ。
オウカ:すごい自信だ(笑)。
ノール:「……えーっと……あのー、すみません。お姉さんって大神官?」(混乱中)
GM:ここで隣の男性が「娘、この方はアーケンラーヴ大神官ペテュニアさまだ」と言うよ。
ハーヴェスト:だよね~。側近がこのお方を誰と心得る的な発言(一同笑)。
ノール:アーケンラーヴ……大神官! "”太陽の剣”"!?


伝承 「太陽の剣」 参照

GM:あ、そうだ。折角だからノールがギルド申請書を持ってた事にしていいかな?
ノール:いいですよ、両手にギルド申請書をはっしと掴んでおります。報告書なんかでは断じてありません。怒られた時点で報告書の件は水に流れたものだと思っております(笑)。
オウカ:やっぱダメな子だ~!!(一同笑)
GM:さて、ペテュニアは「よいのだデミオン」と男性を制して、ノールに語りかけます。「私はペテュニア。ところで、君は冒険者なのか? それはギルド申請書をだろう?」
ノール:はい! 私、こないだ依頼を一緒にしたみんなと仲良くなったんです! せっかくだし、その記念にギルドを建てようと思ってまして!(一応敬語のつもり)
GM:ペテュニアは「では、君に良い仲間が集うようアーケンラーヴとアリアンロッドの……おっと、すまない。君はアエマ神官だったな。では、アエマとアリアンロッドのお導きを……」
ノール:グランアインで!
GM:ですよね~!
ハーヴェスト:アエマ神殿にいるのにグランアイン信仰とはこれいかに(笑)。
GM: ここで、初めてペテュニアはおすましモードな大神官スマイルから、うって変って大笑いします。「君は、アエマにいながらグランアイン信者なのかっ。面白い子だなぁ!!」
ノール:えへへードルフ様大好きでしてー! あ、でも、もちろんクレメンシィ様もマリア様も好きです! 信仰とかそういうのじゃなくてなんていうかえーっと・・・(うまく説明できない)
イル:話がそれるのがノールクオリティ。
GM:ペテュニアは「いや、悪いというわけではないよ。それに、かの伝説の猛将か!確かに彼の伝承は華々しいな。君は知っているか?グランアインはアーケンラーヴとはマブ達だったそうだぞ!」と笑います。
ノール:あ、「~マブ達だったそうだぞ!」に対して「わぁ、そうなんですか!じゃあ私とペテュニア様もマブ達になれるかもしれませんね!」って言います。
GM:いいね。「では、君に良い仲間が集うと良いな」とペテュニアは豪快に笑います。
ノール:「ありがとうございますー!きっと私も良いマブ達ギルドつくってみせますー!」
GM:じゃぁ、「アーケンラーヴと」とまでペテュニアが言うのに続いて、ノールが 「グランアインと」 と言って、最後に二人で「アリアンロッドのお導きがありますように」と声を合わせようか。
ノール:それで!(笑)
ハーヴェスト:もうマブ達レベルじゃないかコレ。


「アーケンラーヴと」
 金色の髪のペテュニアはノールに拳を突き出す。
「グランアインと」
 ノールもそれにあわせて拳を突き出す。
「アリアンロッドのお導きがありますように」
 二人の声は重なり、神殿の廊下にこだまする。
 運命の女神は彼女たちに微笑むだろうか。

Opening05 運命は出会う  ScenePlayer:ノール & ハーヴェスト、オウカ

GM:はーい。じゃぁ冒険者の店です。
オウカ:本当に来たのか!(笑)
ノール:「シーニャさん聞いてよ~、またドワイトさんに叱られたよ~」
オウカ:この娘、何も反省しておらん!
ノール:「報告書忘れただけなのに~、まぁ、報告書は後で書けばいいですよねシーニャさん」
ハーヴェスト:一話もこんな感じだったねぇ。
イル:ちなみに今はお昼時?
GM:そうですね。
イル:お、これはハーヴェスト出る?
ハーヴェスト:そうだな。
オウカ:じゃぁ、ハーヴェストに肩を貸して冒険者の店にやってきますよ。
GM:えっと、普通にくれば……。
ハーヴェスト:あ、いや……OPで負傷したから*18
一同:そうだった(笑)。
オウカ:「ここが冒険者の店か……活気があるんだな」と、ケヴィンから話を聞いた事があるんだけど、実際は初めて来ました。
ハーヴェスト:「そうだろ?ここはメシが美味くて人が集まるんだ」
GM:ノール、オウカ、ハーヴェスト、あなた方がいるのは冒険者の店『稲光の白はね亭』です。

"稲光の白はね亭"
店主:”片羽”シーニャ・サンダーソン
 冒険者の店。食事が美味いことで知られ、冒険者以外にも街の住人が昼食を食べにくることもある。店主のシーニャは元・冒険者である。

オウカ:「そうか……ハーヴェストはここの冒険者なのか?」と聞きましょうかね。
ハーヴェスト:「あぁ、そうだな、店主とは顔見知りだ」
オウカ:「そうか、頼みがあるんだが俺も冒険者になりたいんだ。やらなければならないことがあるんだ」
ハーヴェスト:「……あぁ、それくらいお安い御用だ」


 オウカの目に映った暗い光をハーヴェストは見逃さなかった。
 だが、誰しも人に話したくない闇を抱えているものだ。自分もそうである。
 ハーヴェストは喉元まで出掛かった言葉を飲み込み。いつもどおりの明るい笑顔で冒険者の店の扉を開けた。
「おーい。シーニャ姉さん! 客を連れてきたぞ~!」
 扉の先には見知った顔が居た。
「おっ、ノールもいるじゃねぇか」
 ハーヴェストに声をかけられた少女・ノールは先ほどまでの不機嫌な顔からパッと明るい笑顔になった。
 その笑顔を見たハーヴェストは、何かがもやもやした気持ちが洗い流されていくように感じた。

ノール:「どっ、どうしたのハーヴェスト!? 只でさえボロ着れみたいだったのに! 今日は本当にボロボロだよ!」
ハーヴェスト:ちょっ!!(笑)
GM:酷い言われようだな(しかも、超笑顔だよノール)。
ハーヴェスト:「の……ノール、お前ちょっとは言い方に気を使えよ」
GM:もう、この瞬間に食事に来ていた客たちが爆笑してますよきっと(一同笑)。


「はっはっは! ちげ~ねぇや」
「ボロばっか着てんなよ。タマオちゃんが泣くぞ」
「旅ばっかでふらふらしてるからなぁ」
 食事をしていた工房の職人たちが、ノールの言葉を聞き大笑いをしている。
「お前らなぁ!」
 ハーヴェストは職人たちに怒鳴った。
「コイツ、狼の群れに襲われててな……」
 オウカはハーヴェストに肩をかしたまま、正面の少女に声をかけた。
「そうだったんですか……ところであなたは?」
 ノールはここではじめて、オウカの姿をまじまじと見た。赤紫の少し癖のある髪。額の片側から伸びた角はドゥアンの有角族(セラトス)の証だ。
「あぁ、こいつはな危ないところを助けてくれたんだ……なんでも、冒険者になりたいらしい」
 ハーヴェストは職人たちを横目で睨みながらノールに言った。
「オウカと言う……よろしく頼む」
 オウカは軽くお辞儀をした。
「アタシはノール!よろしくねっ!」
 ノールは長身なオウカにカッコイイ((女の子だな))という印象を得た。

GM:シーニャはオウカに「あらあら、可愛らしいお客さんかとおもいきや、冒険者になりたいなんて……」と言いますね。
ノール:あ、可愛らしいって言った!?
オウカ:可愛らしいと言われたので、キッと睨みつけます。
ハーヴェスト:「こう見えて、こいつすげぇ強いんだぜ!」
オウカ:バッバッバッ!(声に合わせて構えをとる)
一同:何故に構えるジェスチャー?(笑)
ノール:でも、私たちには可愛いっていう部分は"?"だよね。どっちかと言うと格好良い女性(ヒト)じゃないかなって。
イル:つまり、シーニャさんはオウカの正体に気が付いているって事だな。
オウカ:シーニャさん、シーニャさん(なぜか復唱して名前を覚えている)。
ハーヴェスト:なんか、全てを見通している!?(笑)
GM:さて、そんなこんなでシーニャさんは冒険者になるのなら神殿での登録が必要だと教えてくれますよ。ちなみに他の人は既に冒険者として登録されています。
オウカ:では、一人で神殿へ行こう。
ノール:あ、新しくギルド作ったから、オウカのことを引き入れたくなってるんだよ私。
イル:あのね、あのね……って切り出せば?
GM:あー、じゃぁ軽く助け舟出しておこうか。シーニャが「ダメよ。冒険者って一人じゃなれないのよ? 一緒に冒険する仲間がいなくちゃ」とか言いましょうか。
オウカ:なっ!?
ノール:なるほど、上手いね。そしたらそこに続けよう。「オウカさん、今一人ですか……?」と言ってオウカをじーっと見つめる。*19
オウカ:そ、そうだが?
ハーヴェスト:(ニヤリとしながら)「ノール、神殿に連れて行ってやれよ」
ノール:「そうね!」(超即答)
オウカ:「えっ? えっ?」とキョロキョロするな、それ。


「一人では冒険者になれない、一緒に冒険する仲間が必要だ」と、女店主は微笑んだ。
”わたし”は足を止める。
一瞬、脳裏をよぎったのは”あの人”だった。
今はどこを旅しているのだろう。
「オウカさん、今一人ですか……」
神官服の少女が、目を輝かせながらこちらを見いる。
その視線に思わず、一歩あとずさってしまった。
「ノール、こいつを神殿に連れて行ってやれよ」
隣に立った男がニヤリと笑っていた。
「そうね!」
少女はすぐさま答えた。
「えっ?」
勝手に物事が進んでいく。
しかし、その空気はどこか心地よくて、”わたし”は運命の”流れ”に身を任せることにした。

第二話ミドルフェイズへ